『ぽこ あ ポケモン』にて、コイキングの“あの技”が大出世を遂げる。「なにもおこらない」技から、一気に格上げ

『ぽこ あ ポケモン』にて、ある技が30年の時を経て大出世し、脚光を浴びている。

株式会社ポケモンは3月5日、Nintendo Switch 2向けに『ぽこ あ ポケモン』を発売した。本作はさっそく多くのユーザーがプレイしている様子もうかがえる。そんな中、『ポケットモンスター 赤・緑』から30年来日の目を見なかったある「技」が大出世を遂げたことが脚光を浴びている。なお本稿ではゲーム内クエストなどの内容に言及しているため、留意されたい。

『ぽこ あ ポケモン』は、ニンゲンのすがたにへんしんしたメタモンが主人公のスローライフ・サンドボックスゲームだ。開発には株式会社ポケモンおよびゲームフリークのほか、コーエーテクモゲームスが携わっている。

本作ではボクセルで構築された世界にて、木や石などを材料にして道具を作り、住みやすい場所を作っていく。また、木の実を集めて分け合いながらポケモンたちと交流。主人公は出会ったポケモンたちのわざを覚えることでできることがどんどん増える。またゲーム内の時間は現実世界と連動しており、天候の変化なども存在。のんびり生活しつつ、ポケモンのお願い事を聞いたり、さまざまな場所へ探索の足を延ばしたりしていくのだ。

本作には多様なポケモンが登場し、「コイキング」も本作で友達になれるポケモンの1種だ。コイキングはみずタイプのさかなポケモン。黄色の王冠のようなヒレを携えている。本編シリーズにおいてはすべての世代で登場することもあり、どの世代のプレイヤーにとっても馴染み深いポケモンといえる。一方で「世界で一番弱くて情けない」と図鑑で表現される作品もあり、ステータスは劣悪。なかでも技は特に頼りなく、当初覚えるのは「はねる」のみ。通常のレベルアップでも「たいあたり」、「じたばた」が関の山と、名実ともに弱いポケモンともいえる。しかしそうした苦難を乗り越えレベル20に達するとギャラドスに進化。ひこうタイプも備え、戦闘でも頼もしい攻撃力を誇るようになる。

ところが『ぽこ あ ポケモン』では、コイキングになかなか重要な役が与えられている。本作にてコイキングは、最初の街「パサパサこうやの街」の浜辺で遭遇することができる。気づいたら浜でハネていたというコイキングは、通りかかったメタモンに、昔の居場所を彷彿とさせるすみかを作ってほしいと依頼。すみか「海釣り」を作り上げると、コイキングはお礼としてメタモンに技「はねる」を教えてくれる。この「はねる」の本作での扱いが、SNS上でにわかに脚光を浴びているかたちだ。

はねるは『ポケモン』の本編シリーズにおいてはノーマルタイプの変化技だ。技のPPは40で、効果は特にない。攻撃もせずただピョンピョンと跳ねるだけの技であり、特にバトルにおいては無用の長物扱いされていた。『Pokémon LEGENDS』シリーズを含め、シリーズ関連作品でも基本的には使っても無意味、またはかなり頼りない技であった。

しかし『ぽこ あ ポケモン』では、はねるが重要なアクションとして描かれている。Rボタン(Bボタンに入れ替え可)で使用でき、ちょっとした段差に飛び乗ることが可能になる。本作ではブロック1マス分の段差を乗り越えることは可能なものの、乗り越えるモーションを挟まなくなるためスピーディーに移動ができる。そのほか、2マス分の隙間であれば飛び越えられる。要するに、「ジャンプ」アクションに相当する技になっているわけだ。

「はねる」は切替式ではない点でもほかの技と異なっており、あえてジャンプという基本アクションが後から解禁されるような作りといえる。あくまで演出ではあるものの、これまでのイメージを覆すようなアイデアがさっそく話題となっているようだ。

ちなみに「はねる」が一定の活躍を見せたのは今回が初めてではなく、『ウルトラサン・ウルトラムーン』ではZワザで用いると攻撃力を3段階アップ可能。またコンテスト技としても、作品によっては使いどころもある個性的な効果を発揮していた。とはいえコンテスト技においては『ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』では追加効果なしに格下げされていた。

そんな「はねる」が基本アクションに抜擢されるという意外性が、注目を集めている背景にあるのだろう。本作では、これまでのシリーズ作品のバトルでは影の薄かったポケモンたちにもさまざまスポットが当たる作風となっている。一躍特別扱いを受けている「はねる」はその代表例ともいえる。

ただし、肝心のコイキングについては得意なことは「不明」とされている。連れ歩いたりしても、特に自発的に何かを手伝ってくれることはない様子。メタモンが「はねる」を覚えた後はやはり頼りないポケモンであり、イメージどおりのキャラクター性を守り抜いている。よく考えるとコイキングや「はねる」ではなく、メタモンの応用力が光る演出なのかもしれない。

ぽこ あ ポケモン』はNintendo Switch 2向けに販売中だ。

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

記事本文: 1819