怪しいAIに「確定申告」を任せるゲーム『納税庁らくらくAIチャット』無料公開。“きのこの山好きには山林所得上乗せ”など、トンデモ理論炸裂ゲーム
ゲーム制作チームの確疋甲告デジタルサポート推進室は3月6日、チャットボット風ADVゲーム『納税庁らくらくAIチャット』をunityroomにて無料公開した。

ゲーム制作チームの確疋甲告デジタルサポート推進室は3月6日、チャットボット風ADVゲーム『納税庁らくらくAIチャット』の配信を開始した。フリーゲーム投稿サイトunityroomにて無料公開されている。
『納税庁らくらくAIチャット』は、数分で1プレイが完結する短編のチャットボット風ADVゲームだ。舞台となるのは、「面倒な確定申告をAIに丸投げしたい」という人類の願いが実現した世界。この世界には、国税庁ならぬ架空の省庁「納税庁」が新たに導入したAIアシスタントが存在し、AIの質問に答えるだけで確定申告が完了するという。選択肢を選んで回答を行い、確定申告を数分で終わらせるのだ。

本作のゲームプレイは、納税庁の公式サイトからスタートする。実際の公的機関を思わせる妙にリアルな公式サイトには、サポートAIチャットの更新状況などが記された「新着情報」や「オススメ記事」といった項目が存在。その中からAIチャットを選ぶと、これまた妙にリアルな「確定申告チャットボット利用規約」が表示される。「唐揚げにレモンをかける行為が発覚したら税率5000%」といった怪しい規約に同意すると、AIチャットがスタートする。

AIチャットでは、職業や車の保有状況といった複数の質問に回答すると、最終的にAIが所得や経費、税率控除といった数値を割り出し、本年度の申告納税額を自動で算出する仕組みだ。回答は3回までやり直しが可能で、確定申告書を提出し、AIチャットに対する意見を選ぶとその年の確定申告は終了。5回にわたる確定申告を終えたのち、最終的な累計納税額や選んだ選択肢によって4つのエンディングに分岐する仕組みとなっている。

このように一見すると非常に便利なAIチャットだが、どうやらまだまだ発展途上のようで、予想に反して納税額は大きく乱高下してしまう。例えば「きのこの山とたけのこの里はどちらが好きですか?」という問いに対し「きのこの山」と回答すると、山が好き=山林を所有していると判定され、100万円もの山林所得が追加。さらに「好きな色は?」と聞かれ「緑」と答えると、「緑のカラーコードは#008000だから」というおかしな理由で年収に8000万円がプラスされてしまうのだ。当然年収や所得が増えると納税額は上昇する。筆者は令和9年度の確定申告にて、なにがどうなったのか申告納税額が「9億490万円」になってしまった。なお翌年の令和10年度は「-77兆7777兆8925万5680円」だったので帳消しである。

そんな本作の開発を手がけるのは、ゲーム制作チームの確疋甲告デジタルサポート推進室だ。同チームはエンジニアのかめこもり氏をはじめ、アート担当のまだ窓氏、UI担当のさし氏、そしてサウンド担当の9lock氏によって構成されている。プレスリリースによると、本作は昨今「AIに確定申告をやってほしい!」と聞くが、現時点で任せると無茶苦茶になるのでは?という考えから開発されたという。そうした思いが、乱高下する税率に表れているのだろう。確定申告に頭を悩ませている人もそうでない人も、一度プレイしてみてはいかがだろうか。
ちなみに確定申告にまつわるゲームとしては、過去にファンタジー世界での確定申告RPG『確定申告を頑張るRPG』が発表され、注目を集めてきた(関連記事)。確定申告は“煩雑な手続き”といったネットミームのような扱いを受けている側面もあり、今回はまたもやゲームの題材として選ばれたわけだろう。
なお国税庁は2023年1月に、架空の“確定申告アドベンチャーゲームの実況プレイ動画”でスマートフォンからの確定申告の便利さをアピールしていたこともある(関連記事)。大変さも話題となりがちな確定申告ながら、そうしたシステムも利用してみるといいかもしれない。
『納税庁らくらくAIチャット』はPC/モバイル(Webブラウザ)向けに無料にて配信中。
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