NVIDIAのGPUドライバー、さらに応急措置の「ホットフィックス版」公開。“深刻不具合”を修正するもまたもや問題発生

さらなる不具合が見つかったことを受けて、ホットフィックスがおこなわれた。

NVIDIAは3月5日、同社のグラフィックボードに向けて「GeForce Hotfix ディスプレイドライバー 595.76」を公開した。先日、ファン制御に関する不具合を修正した「595.71 WHQL」が配信されていたが、さらなる不具合が見つかったことを受けて、ホットフィックスがおこなわれたかたちだ。

2月26日、GeForce RTXシリーズやGeForce 16シリーズなどのグラフィックボードに対応するゲーマー向けドライバーとして、「GeForce Game Ready ドライバー 595.59 WHQL」が配信された。『バイオハザード レクイエム』や『Marathon』などへの最適化を含むドライバーとなっていた。ただし、ファンが正常に動作しないといった報告が上がったことを受けて、「595.59 WHQL」をすぐさま取り下げ(関連記事)。その後、3月3日に問題を修正した「GeForce Game Ready ドライバー 595.71 WHQL」を改めて配信していた。

しかし、この「595.71 WHQL」についても不具合が見つかることとなる。RTX 50シリーズのユーザーから、高負荷時のパフォーマンス低下や電力消費の低下の報告が上がったのだ。Wccftechの検証によると、「MSI GeForce RTX 5090 SUPRIM X」を用いてFurMarkによるベンチマークテストを実行した際、一つ前のドライバーである「591.86 WHQL」を使用して手動オーバークロックすると1.020~1.030Vの電圧、3015~3030MHzの周波数で動作。一方「595.71 WHQL」では、電圧は1.005~1.010Vと1.0V付近にまで落ち込み、周波数は3000MHz未満での動作となったとのこと。公式フォーラムにおいても同様の報告が確認できる。

こうした電力制限については、グラフィックカードの16ピンコネクタの焼損リスクを軽減するためとも考えられていたものの、どうやら不具合であった様子。NVIDIAは本日ホットフィックスとして、「GeForce Hotfix ディスプレイドライバー 595.76」を公開した。同ドライバーは、問題のあった「595.71 WHQL」をベースにしつつ、オーバークロック時にGPU電圧が制限される問題のほか、『バイオハザード レクイエム』における不具合などを修正した内容となっている。

なお、「GeForce Hotfix ディスプレイドライバー 595.76」はホットフィックスとして迅速に修正をリリースすることを目的としたベータ版にあたるとのこと。そのため、品質保証プロセスは大幅に簡略化されているという。導入については自己責任で慎重におこなってほしい。NVIDIA App上ではこのドライバーをインストールすることはできず、公式サポートページ下部のリンクからインストーラーをダウンロードする必要がある。ちなみに次回のWHQLドライバーにも今回の修正が盛り込まれる見込みで、その時点で今回のHotfixドライバーは削除されるとのこと。より安全を期すのであれば、正式版のリリースを待つのがよいかもしれない。

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Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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