オープンワールド「モンゴル」乗馬旅ゲーム『The Legend of Khiimori』人気上々スタート。荷造り・スタミナ管理・遺伝まで“リアル馬システム”搭載、馬が死んだらゲームオーバー

Aesir InteractiveおよびNightinGamesは3月4日、オープンワールド型アクションゲーム『The Legend of Khiimori』の早期アクセス配信を開始した。

デベロッパーのAesir InteractiveおよびNightinGamesは3月4日、オープンワールド型アクションゲーム『The Legend of Khiimori』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作は配信初日から「非常に好評」ステータスを取得しており、好調な滑り出しを見せている。

『The Legend of Khiimori』は、13世紀のモンゴルを舞台にしたオープンワールド型アクションゲームだ。プレイヤーは愛馬に乗ってモンゴルの大地を駆け巡り、さまざまな任務に挑んでいく。広大な草原、雪に覆われた山岳地帯、灼熱の砂漠など、多彩な表情を見せるモンゴルの大自然を愛馬と共に走り抜ける。ただし、その自然は美しいだけではない。広大なモンゴルを踏破するには、馬との信頼が不可欠なのだ。

主人公は15歳の少女ナラ。プレイヤーはモンゴルの伝令制度「ヤム」の使者となって、物資や手紙を各地へ届けることで生計を立てていく。モンゴルの住民の間で様々なアクティビティに挑戦し、名声を高め、ヤムの配達人として成功を目指す。弓矢を使って狩猟をしたり、荷物や貨物の配達といった任務をこなして、オープンワールドに存在するさまざまな課題に取り組んでいく。そして大地と空の精霊にして「風の馬(Wind Horse)」と呼ばれる神話の存在、「キイモリ(Khiimori)」の伝説へと迫っていくのだ。

広大なモンゴルを横断するには馬の存在は欠かせない。本作では精巧に作り込まれた馬の表現・システムが最大の魅力とされている。疾走する馬の速度も、常歩・駈歩・襲歩と細かく指示を出すことが可能。騎乗中の馬にはスタミナゲージが設定されており、襲歩させ続けるとスタミナが減少してしまう。スタミナが尽きた状態で走り続けると体力が削られ、体力がゼロになるとゲームオーバーとなる。本作では人間ではなく、馬のコンディション管理がゲームプレイの中核を担っている。

さらに、岩場や湿原など足場の悪い地形を無理に走らせても、馬が足をくじいて体力を消耗してしまう。また、長時間走行を続けると、エサや水分といった各種パラメーターも徐々に減少していく。水辺で水を飲ませたり、草原で立ち止まって草を食べさせたりすることで、これらは回復できる。馬とともに長距離を移動するには、馬の体調にも気を使うことが重要だ。

また、乗馬についても非常に細かく設定されている。プレイヤーの所持アイテムには重量の概念があり、荷物が増えて総重量が重くなるほど、馬は疲れやすくなる。加えて、馬が背負う鞍袋には左右のバランスが設定されており、片側に重い荷物を偏らせると、馬はバランスを崩しやすくなる。長距離を移動するには、運ぶべき荷物に加えて、自身や愛馬の食料なども必要になる。配達をこなすには、重さとバランスを考えた荷物管理が重要となりそうだ。なおこれらの馬の行動やアニメーションには専門家の監修がされているという。馬とのさまざまな交流も本作の魅力になるだろう。

また、愛馬はフィールド上で訓練を繰り返すことでスキルがアンロックされていく。モンゴルの大地をともに走っているうちに、自身だけでなく馬もまた成長していくのだ。それに加えて、本作では種を交配して繁殖させることも可能だ。馬をかけ合わせて、気候やミッションに見合った馬を生み出すことができる。

本作は記事執筆時点で約200件のSteamユーザーレビューを集めており、うち82%が好評とする「非常に好評」ステータスを得ている。またリリース初日の最大同時接続プレイヤー数は2415人を記録している(SteamDB)。なかなか好調な滑り出しだろう。

現状では最適化不足やバグの多さが課題点として挙げられているものの、モンゴルを舞台にした「馬」特化ゲームとして概ね好評を得ている。上述したようなシステムのほか、馬のあくびやフレーメン反応など細かく表現されたアニメーションや、毛色やステータスさらには特性に影響を与える遺伝子によって複雑に遺伝する奥深い繁殖システムなど、馬に関する作り込みは本作の持ち味。また、モンゴルの美しく広大な景観や、モンゴルのミュージシャンと共同で制作したという音楽も高く評価されている。

本作は2025年3月にKickstarterキャンペーンを開始し、わずか19時間で目標額を達成。ファンディングゴールであった6万ユーロ(約1100万円)を大きく上回る、約50万ユーロ(約9200万円)を達成していた。そうしてこのたび開始された早期アクセスではオープンワールドの探索や伝令ミッション、NPCとの会話などがすでに実装されている一方、物語部分はまだ未収録となっている。早期アクセス期間は約12か月を想定しており、メインストーリーは正式リリース時にプレイ可能になる見込み。なお正式リリースの発売後は価格の引き上げを予定しているそうだ。

本作を手がけるAesir Interactiveはドイツ・ミュンヘン中心部に拠点を構えるゲーム開発会社。ゲーム作品やVRコンテンツに加え、ゲーム以外の各種プロダクトも幅広く制作している。アメリカの架空都市で警察官として活動するシミュレーションゲーム『ポリスシミュレーター:パトロールオフィサーズ』や、少女と雄馬の交流を描いた『ウィンドストーム:新たな友情の始まり』などを手がけている。本作も当初は『ウィンドストーム』のシリーズ作品であることが伝えられていたが、新規IPとして開発されたかたち。

同作を含め、スタジオは「馬」をテーマにした作品をこれまで何度も手がけてきている。馬への深い愛情が注ぎ込まれた本作のこだわりは多くのプレイヤーに伝わっているようだ。

『The Legend of Khiimori』はPC(Steam)向けに配信中。また、PS5/Nintendo Switch2/Xbox Series S|Xにも対応予定。発売価格は税込で4257円となっている。なおゲーム内は日本語表記に対応している。

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Kousetsu Taguchi
Kousetsu Taguchi

レトロゲームショップに入ると真っ先にセガサターンのコーナを確認するタイプです。

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