「『Slay the Spire 2』と発売日丸被りだけど変えない」と宣言するデッキ構築ローグライクゲーム開発者現る。『Slay the Spire 2』開発元も感服して“宣伝”

3月6日に早期アクセス配信予定の『Slay the Spire 2』。同作との発売日被りを避けるタイトルも見られる中、あえて発売日を被せるタイトルもあるようだ。

Mega Critが手がける『Slay the Spire 2』は3月6日に早期アクセス配信予定だ。人気タイトルの続編ということで、リリース日被りなどを避けるために配信を延期するタイトルも見られる中、あえて同作と同じリリース日に発売するタイトルが話題となっている。これにはMega Critも敬意を示したようだ。

『Slay the Spire 2』は、デッキ構築ローグライクカードゲーム『Slay the Spire』の続編だ。『Slay the Spire』は2017年にSteamにて早期アクセス配信開始、2019年に正式リリースされた作品。のちにPS4/Xbox One/Nintendo SwitchおよびiOS向けにも展開されている。Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で16万件以上が寄せられ、うち97%とする「圧倒的に好評」ステータスを記録。高い人気と評価を獲得し、多くの後発作品にも影響を与えたゲームだ。

『Slay the Spire 2』

開発元のMega Critは2月20日、『Slay the Spire 2』を3月6日にリリースすると発表。昨年に「2026年3月の木曜日」と発表されてから初めて、具体的な日付が明かされたかたちだ。発売日被りを避けるため、発売日の延期をおこなうタイトルなども見られる(関連記事)。

一方で、あえて発売日をずらさず、“真っ向勝負”のスタイルを貫くタイトルもあるようだ。ローグライクデッキ構築カードゲーム『Grimslair』を手がけるThunderRam68氏は2月23日、『Slay the Spire 2』のリリース日発表を受けてもなお、3月6日(国内向けには3月7日)のリリース予定を変更しないと宣言した。

『Grimslair』はデッキ構築ローグライクだ。プレイヤーは死神の息子として、“家業”として課せられたノルマを達成し、魂を刈り取ることを目指す。ゲームプレイでは5つのスロットにカードを展開できる点が特徴で、カードの並びなどが攻防に影響を強く及ぼすのだという。

ThunderRam68氏はXにて「It was inevitable… sorry folks…(避けられないことでした……皆さんすいません……)」と題し、まるで発売日延期を発表するようなスタイルにて画像を投稿。しかしその内容はそうした発言とは真逆の、予定どおり3月6日にリリースするという告知であった。

SteamDBを見るに、本作は1月時点で3月6日をリリース予定として定めていた模様。ところが2月20日に『Slay the Spire 2』の発売日発表のニュースが飛び込むことになった。『Slay the Spire 2』のファンであるというThunderRam68氏はワクワクすると同時に、同じく「デッキビルダー」を手がけているなかでの発売日被りに直面してしまったと述べた。ところがThunderRam68氏は、被りのない時期を探すために半年ほど延期するよりは、胸を張って真っ向勝負するという意思のもと、リリース日を変えずに発売することを選んだとしている。

この“勇気”にはMega Critも敬意を示した。Mega Crit は2月25日にX上でThunderRam68氏の投稿を引用。執念に敬意を表すとして、ThunderRam68氏の判断を称えた。そのうえで、「来週見逃せないもう一つのインディータイトルがここに!」と『Grimslair』を宣伝した。

ThunderRam68氏は、Mega Critに直接宣伝されることになるまでは予想していなかったようで、驚きの声が伝えられている。称賛の言葉を貰ったことに感謝の意を示しつつ、『Slay the Spire』のいちファンとして、『Slay the Spire 2』への期待をあらわにした。

ゲーム業界において注目作/人気作との発売日被りは常々懸念となるところでもあり、ジャンル上の競合関係になくとも、コミュニティでの話題を攫われる懸念などから、被りを回避するという対応もしばしばみられる。たとえば昨年には突如『Hollow Knight: Silksong』の発売日が公開されたことによる「被り」への悲鳴なども見られた(関連記事)。

一方で今回の『Grimslair』の開発者は、ジャンル上競合するにもかかわらず、延期せずにあえて『Slay the Spire 2』と正面から勝負するという気概を見せている。『Slay the Spire』開発元の目にも留まったようで、エールを送っているかたち。あえて注目作と発売日を被せると宣言することも、話題性を得るひとつの手段なのかもしれない(関連記事)。ThunderRam68氏の恐れ知らずな決断が功を奏すのかは注目されるところであり、『Grimslair』の動向にも関心が寄せられる。

『Slay the Spire 2』はPC(Steam)向けに3月6日に早期アクセス配信開始予定だ。『Grimslair』は日本時間では3月7日にPC(Steam)向けにリリース予定だ。『Grimslair』についてはデモ版も配信されているため、まずは試しにプレイしてみるのもいいかもしれない。

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Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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