Epic Gamesストアの幹部、「今までのストアアプリはクソだった」と率直に言い放つ。アプリ重すぎ問題、今年ついに改善へ

Epic Gamesストアの幹部が、同ストアのアプリが快適性に大きな課題を抱えていたことを認め、昨年から本格的に改善に乗り出していることを伝えている。

Epic Gamesストアのバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるSteve Allison氏は同ストアのストアアプリ「Epic Games Launcher」について海外メディアEurogamerのインタビューで言及。これまでの同アプリが快適性に大きな課題を抱えていたことを認め、昨年から本格的に改善に乗り出していることを伝えている。

Epic Gamesストアは、PCおよびモバイル向けのオンラインゲームストア/プラットフォームだ。『フォートナイト』やゲームエンジン「Unreal Engine」などの開発元として知られる米国企業Epic Gamesが運営をおこなっている。同ストアでは、販売者向けの手数料が業界水準の30%と比べて12%と低めに抑えられているだけでなく、年間売上100万ドル以下のゲーム・アプリについては手数料が無料となっている。またユーザー向けには、週替わりでゲームを無料配布する施策もおこなわれている点が特徴だ。

そんなEpic Gamesストアにてバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務めるSteve Allison氏が、2026年の同ストアの展望をEurogamerのインタビューにて語っている。同氏によれば、これまで同ストアでは開発者向けツールやその周辺分野に大きく注力していたという。一方で昨年からはユーザー体験の改善により多くのリソースを向けられるようになったそうで、今年は同ストアの“最重要課題”が改善される見込みだそうだ。同氏はこの課題を「ランチャーがクソな点だ(the launcher sucks)」と言い放っている。具体的には、ストアアプリの動作が遅いことを課題として認識しているという。

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Allison氏によると、これはクリックするたびにバックエンドサービスと通信して更新する設計になっていることが原因だそうで、回線状況によっては数秒待たされることにもなるという。ユーザーによって“別のストア”と併用され、比較されるにあたっては重大な課題として認識されてきたようだ。

そうした背景から昨年11月からアーキテクチャの改善作業が開始されたそうで、Allison氏いわく作業は素晴らしい進捗を見せているそうだ。“中身をほぼ全部引っこ抜いて、新しい中身に入れ替えている”最中だそうで、速度改善は5月か6月ごろをめどに反映される見込みとのこと。ユーザーに「すげえ、そんなにクソじゃなくなった」との感想を抱いてもらえることを期待しているという。

ちなみにEpic GamesストアのPC向けランチャーの再構築については先日公開された「2025年のEpic Games Storeの総括」でも言及されていた(関連記事)。同ニュースでもパフォーマンスや安定性の向上が伝えられていたほか、新機能としてボイスチャットやプレイヤープロフィールなどソーシャル機能も実装予定だという。

そうしたソーシャル機能もユーザーの要望が多く寄せられていたようだ。Allison氏は今回のインタビューにて、これまで多く寄せられてきたユーザー体験面の批判をずっと認識し、もっともな意見として受け止めていたことを明かしている。ただ先述した開発者向けツール、特にセルフパブリッシング用のツールの構築にほぼ3年を費やすことになったと説明しており、そうした作業がひと段落ついたことでついにユーザー体験の改善に本腰を入れられるようになったようだ。

実際、昨年には待望されていたフレンドへのゲームのギフト機能なども実装されていた(関連記事)。今年の5月から6月にかけてはさらにさまざまな新機能やパフォーマンス改善が実装されるようで、現状では“Steam一強”状態ともいえるPCゲームプラットフォーム業界においてEpic Gamesストアのシェアが拡大していくかどうかは注目されるところだろう。

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Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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