開発資金「約30億円」集めた『スターライトリボルバー』開発元スタジオ、“活動停止”へ。売上低迷を挽回できず、起死回生の新作も開発中止

Pahdo Labsは2月3日、『Starlight Re:Volver』の公式SNSアカウントにて、同スタジオの今後について発表した。

デベロッパーのPahdo Labsは2月3日、『Starlight Re:Volver(スターライトリボルバー)』の公式SNSアカウントにて、同スタジオの今後について発表した。スタジオで手がけている作品の、今後の開発とコミュニティサポートがただちに停止されるとのこと。

Starlight Re:Volver』は最大4人での協力マルチプレイに対応するローグライトアクションRPGだ。クローズドベータテストの実施などを通じて注目を集め、2025年8月に早期アクセス配信を迎えた。一方でプレイヤーベースは伸び悩み、発売直後に価格を1000円下げる対応がおこなわれた(関連記事)。また昨年11月には、同作の売上が芳しくないことを報告し、スタジオの閉鎖を避けるためにゲームの開発規模を縮小したことを発表。オンラインサーバーを停止しオフラインでのシングルプレイのみとする形態に移行したほか、実装が計画されていた日本語を含むローカライズを取りやめるなどの決断を余儀なくされていた。

そしてこのたび、Pahdo Labsの創業者兼CEOのDaniel Zou氏が、『Starlight Re:Volver』の公式SNSアカウントにて声明を発表。冒頭では、心苦しくもこれがスタジオの将来についての“最後のメッセージ”になると伝えた。Zou氏は、スタジオを維持するために必要な商業的な成功を収められない現実に立ち向かってきたとしつつ、『Starlight Re:Volver』の開発を継続するだけでは追加の資金を得ることができないとして、『Edge of Divinity』という名の新作の制作にも着手していたことを明かした。ただし、新作のプロトタイプを作って売り込むことで追加の資金を得る計画であったが、現時点ではそうした資金は確保できていないとのこと。

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そのため、新コンテンツや修正などの社内ロードマップを含め、『Starlight Re:Volver』および『Edge of Divinity』の今後の開発とコミュニティサポートを即時停止するという判断に至ったそうだ。発表の中では、『Starlight Re:Volver』のサウンドトラック全曲をストリーミングサービスで無料公開することや、公式Discordサーバーの運営権限を手放し、コミュニティモデレーターに引き継ぐことなども伝えられている。

さらに、Zou氏は資金調達ラウンドにて集めた1750万ドル(約27億円)の資金についても言及。ユーザーからは使い道について疑念が寄せられていることを認識しているとした上で、その内訳を説明した。資金の半分以上は『Starlight Re:Volver』の開発者の給与やゲーム内アート、コンテンツ制作などに使い、残りは以前より同スタジオが開発中とされていたアニメ超のサンドボックスRPG『Halcyon Zero』をはじめとする実験的なプロジェクトに投資されたとのこと。

『Edge of Divinity』

なお発表にあわせZou氏は、開発中止となった新作『Edge of Divinity』のプロトタイプを無料デモとしてリリースすることを発表した。同作は1~4人プレイに対応した協力型のローグライトゲームで、より滑らかな戦闘や簡素化されたゲームの流れなど、『Starlight Re:Volver』からの学びも活かされているという。本日よりSteamでこのデモ版をダウンロードすることが可能となるものの、現時点ではこれを完成させる計画はないとのこと。一部『Starlight Re:Volver』のアセットを流用している部分もあるそうだ。ちなみにストアページはすでに公開されているが、本稿執筆時点ではまだ配信されていない模様。

今回の声明については、ゲームの開発中止を惜しむ声が聞かれる一方で、1750万ドルの資金を注ぎ込んだのにもかかわらず、持続的なゲーム開発に繋げられなかったことについては賛否も分かれているようだ。なおスタジオの閉鎖については示唆的な発言に留まっており、今後の動向にも注目したい。

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Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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