昔の中国お散歩ゲーム『Millennium Dream』中国語圏で大好評。“どこか懐かしい景色”で写真を撮る、リミナルスペース系郷愁体験
LucidDreamLabは1月28日、『Millennium Dream』の配信を開始した。

LucidDreamLabは1月28日、『Millennium Dream』の配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。
『Millennium Dream』はウォーキングシミュレーターゲームだ。プレイヤーは人影の消えた中国の街中をさまよい、ときには手にしたカメラでその光景を切り取っていく。ゲームにはジャンプスケアもタスクもなく、ただノスタルジックな空間を進み続けることが目的となっている。

本作では、校舎や公園、祖母の家といった少し懐かしさを覚える建物の中をゆっくりと探索していく。淡い陽光が差し込む日常的な空間を抜けていくと、いつの間にかリミナルスペースへと迷い込むこともある。そこに広がるのは不気味さや緊迫感ではなく、奇妙だがどこか哀愁を感じさせる空間だ。2000年頃のノスタルジックな空気感が漂う中国の風景と、人工的な異質さを醸し出すリミナルスペースが交互に表れるのが本作の特徴となっている。
プレイヤーが手にするカメラにはさまざまなフィルターが用意されており、モノクロフィルムでレトロな雰囲気を演出することも、携帯電話のノイズフィルターでミレニアム世代特有の空気感を再現することも可能だ。このように本作にはノスタルジーを感じさせる要素が多く盛り込まれている。その一環として、古びた人形や、黄ばんだ貯金箱、ぜんまい仕掛けのブリキのおもちゃといった、懐かしさを感じさせるインタラクティブ可能なオブジェクトがマップの中には多く配置されている。


同作は、「中式夢核(チャイニーズ・ドリームコア)」に基づいているとされ、これは夢の中のような風景に懐かしさや不気味さを見出すアートジャンル「ドリームコア」が、中国のコミュニティで発展させられたものだ。誰もいない空間というリミナルスペースの特徴に加えて、本作はさらにドリームコア風に演出された中国の景観を重ねることで、すでにその日常が過ぎ去ってしまったかのような寂しい感情を呼び起こしている。
Steamレビューは記事執筆現在で1180件に到達しており、うち94%が好評とする「非常に好評」ステータスを取得している。ピーク時の同時接続プレイヤー数も日に日に増加しており、最大で2077人を記録している(SteamDB)。なお、投稿されたレビューの実に約97%が中国簡体字ユーザーによるものであり、やはり中国語圏での人気が高いようだ(SteamScout)。

中国の街並みを再現したマップは細部まで丁寧に作り込まれており、プレイヤーは自身が満足するまでノスタルジックな空間を堪能することができる。マップ内のどこかには次のエリアに繋がる「入口」が隠されており、プレイヤーはその「入口」を通じて季節も景観もまったく異なる新たな中国を訪れることになる。テンポよく「入口」を探して次々と景色を巡ることも、気に入ったエリアでじっくりとノスタルジーに浸るのも可能な自由度の高い設計となっている。
そうした多くの空間の中には、本作ではトタン屋根が連なる田舎から、マンションがそびえたつ街並みまで、幅広い景観が登場する。こうした特徴は、国土が広くバックグラウンドも千差万別な中国においても、それぞれが「自分に刺さる」郷愁を見つけるのに一役買っているのかもしれない。また、中国がルーツではないプレイヤーからも懐かしさを覚えたという声が多く聞かれており、人類共通のノスタルジーを呼び覚ましているようだ。

『Millennium Dream』はPC(Steam)向けに配信中。リリース記念セールとして、2月4日午前3時まで通常価格の10%オフとなる828円(税込)で発売中だ。
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