Ubisoft、『プリンス オブ ペルシャ 時間の砂 リメイク』など10タイトルもの開発中止を発表。組織改革で大規模“リセット”、さらなるスタジオ閉鎖も
Ubisoftは現地時間1月21日、同社の大規模な方針転換を発表し、複数タイトルの開発中止・延期を明かした。

Ubisoftは現地時間1月21日、同社の大規模な方針転換を発表し、複数タイトルの開発中止・延期を明かした。このなかでは開発が難航していた『プリンス オブ ペルシャ 時間の砂 リメイク』の開発中止も伝えられている。
今回の発表でUbisoftは、組織・運営・ポートフォリオの大規模なリセットを掲げており、今後3年間のロードマップを大きく改定。「Creative House」として定めた5つの専門組織で、それぞれ専門的・集中的に運営をおこなうことを伝えている。背景としてはAAAゲーム市場が「選別的」になり続けており、シューター分野も競争が激化し、コストが増大する中でパブリッシャーがブランドを創出することが難しくなっていることがあると説明している。

「Creative House」を中心とした新たな運営モデルでは、Ubisoft本部がビジョン・戦略や資本配分などを担当。ゲーム開発は、『アサシン クリード』『ファークライ』『レインボーシックス』の3シリーズの開発に特化したVantage Studios、および4つのCreative Housesがおこなうようだ。またCreative Networkとされるスタジオ群が、すべてのCreative Houseと連携するかたちで制作規模を担保。そしてCore Servicesではサービスを共有・標準化し、制作・技術基盤の構築や事業運営などをおこなうとのこと。
こうした新運営モデルの発表と共に、『プリンス オブ ペルシャ 時間の砂 リメイク』を含む6作品と、モバイル向けゲーム1作品を含む未発表タイトル4作品を開発中止すると明かしている。また7作品の開発期間を延長し、このなかには2026会計年度にリリース予定であった未発表タイトルの2027会計年度への発売延期も含まれているそうだ。
このうち『プリンス オブ ペルシャ 時間の砂 リメイク』といえば、2003年(国内PS2版は2004年)に発売されたアクション・アドベンチャーゲーム『プリンス オブ ペルシャ 時間の砂』のリメイク版。当初開発を担当していたのはインドに位置するUbisoft PuneとUbisoft Mumbaiであった。同作は2020年9月に発表され、当初は2021年1月発売予定とされていたが同年3月へと延期。その後無期延期となったが、2022年に開発をUbisoft Montréalが主導するかたちに変更。2026年のリリースを目指して開発が進められ、その後開発が継続していることも伝えられていたが、大きな続報はないままであった。
長らく開発が難航していた『プリンス オブ ペルシャ 時間の砂 リメイク』が、今回の方針転換に伴ってとうとう開発中止となった格好だ。Ubisoftは新たな組織にあわせて規模の適正化・構造の効率化を改善すべくコスト削減策を加速させることも打ち出しており、複数のスタジオを選別的に閉鎖し、グループ全体で組織再編をおこなうという。今回の発表では、先日閉鎖が発表されたUbisoft Halifaxに加えて(関連記事)、『ディビジョン』シリーズに携わるUbisoft Stockholmも閉鎖されることが明かされている。同じく同シリーズを担当するMassive Entertainmentでの人員削減についても改めて明かされたほか、Ubisoft Abu Dhabi、RedLynxでも人員削減が実施予定とのこと。今後も傘下スタジオにどのような影響が及ぶかは注目されるところだろう。
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