注目の新作サンドボックスRPG『Hytale』内で“『DOOM』を動かす人”あらわる。まだリリース前のゲームに、早くも移植

Mod開発者のtr7zw氏は1月12日、サンドボックスRPG『Hytale』の中で名作FPS『DOOM』を遊べるようにしたとする動画を公開した。

ゲームのMod開発者のtr7zw氏は1月12日、サンドボックスRPG『Hytale』の中で名作FPS『DOOM』を遊べるようにしたとする動画を公開した。海外メディアRock Paper Shotgunなどで報じられ話題となっている。

『Hytale』は、『マインクラフト』の人気サーバーHypixelの運営チームが立ち上げたHypixel Studiosにより開発されているサンドボックスRPGだ。自動生成された広大なファンタジー世界での生活や冒険を楽しむことができるほか、マルチプレイ対戦やミニゲームも多数用意されているという。そのほかにも動画撮影やキャラクター作成機能、モデリングやアニメーション制作機能、ゲーム内スクリプト作成などに向けたツールが提供され、ただ遊ぶだけに終わらない自由度の高い体験ができるようだ。

本作の開発は2015年に始まり、2020年4月からはHypixel StudiosがRiot Games傘下となり開発が進められていたが、2021年に予定されていたリリースは延期。2025年6月に一度は開発中止が発表された。しかしその後、『Hytale』の復活を望む声が広まり救済運動に発展。署名活動などもおこなわれた中、Hypixel Studiosの共同創設者で元CEOのSimon Collins-Laflamme氏がスタジオに戻り、Riot Gamesから権利を買い取るかたちで開発再開を表明。紆余曲折を経て、日本時間1月14日0時に早期アクセス配信開始される予定だ(関連記事)。

そんな『Hytale』について、多くのゲームのMod開発で知られるサイト「CurseForge」はリリース初日からサポート予定であることを発表している。そしてMod開発者の1人tr7zw氏が、さっそく『Hytale』内で『DOOM』を動作させることに成功したかたち。『DOOM』は1993年にMS-DOS向けにリリースされたFPS黎明期の作品だ。1997年にソースコードが公開され、1999年にはGPL(GNU General Public License)ライセンスに基づいて再公開された。その後、多くの非公式移植が生まれ、変わった環境で『DOOM』を動作させるのは恒例行事のようになっている。これまでにも電子タバコの液晶やキャプチャ認証、『マインクラフト』内のレッドストーン回路など、多くの『DOOM』が生まれてきた。

tr7zw氏が公開した動画では、プレイヤーキャラが『Hytale』の世界で空中に浮かび上がった状態でスタート。そしてゲーム内のコンソールで「/doom」コマンドを実行すると、離れた位置にブロックで作られたディスプレイが出現。しっかりとゲーム音も再生されている様子だ。ブロックで再現しているため、ディスプレイは横80・縦60ピクセル、リフレッシュレートは20fpsとなっている。非常に粗い画質だが、じっくりと見れば地形や動いている敵を判別することもできる。かろうじてプレイは可能だろう。

tr7zw氏の解説によれば、今回の『DOOM』移植版は独自のスレッドで実行されているとのこと。フレームごとにゲームのスクリーンショットを生成し、『Hytale』が処理できるサイズまで縮小した後に、ピクセルごとにもっとも近い色のブロックに変換して、1秒間に20回の速度で配置し直しているという。入力についても、プレイヤーの操作を検知して『DOOM』のゲームエンジンに伝えているようだ。なおソースコードについては『Hytale』の早期アクセス配信開始後に公開される見込み。

Image Credit: tr7zw on YouTube

ついに早期アクセス配信を迎える『Hytale』で、リリース前にさっそく『DOOM』をプレイ可能なModが編み出されている格好だ。なおSimon氏をはじめ開発チームもMod開発には積極的で、『Hytale』公式アカウントやSimon氏のSNSではこれまでにも複数のModが紹介されている。スケルトン兵を召喚して使役したり、空中に浮かぶランタンがプレイヤーの後を付いてきたりといったファンタジー風のものもあれば、機械アームがアイテムを運ぶ様子のような工業的なものも確認できる。『Hytale』は手厚いModサポートも特長のサンドボックス作品となりそうで、早期アクセス期間にどんな発展を見せるかとともに、こうしたMod開発の今後にも注目していきたい。

Hytale』はPC向けに日本時間1月14日0時に早期アクセス配信開始予定だ。

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Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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