任天堂の株価がNintendo Switch 2発売後初めて「終値1万円割れ」。“メモリー品薄からくる懸念”も影響か

任天堂の株価が続落しており、本日1月13日の終値は9950円となった。終値が1万円を下回るのは、昨年4月以来となる。

任天堂の株価が続落しており、本日1月13日の終値は9950円となった。終値が1万円を下回るのは、昨年4月以来となる。

任天堂の株価は2025年に入ってから急上昇を続け、同年1月に同社初の終値1万円の水準に突入。8月18日には最高値となる1万4795円を記録し、その後も高い水準で推移していた。一方で11月以降は下落傾向が続いており、今年に入ってもその傾向は継続。このたび昨年4月以来の1万円割れとなる、終値9950円での取引終了となった。

一方で本日には、日経平均株価が今年1月6日に記録した最高値5万2518円を更新し、初の5万3000円台に到達。5万3549円で取引を終えている(日本経済新聞)。

任天堂といえば昨年6月にNintendo Switch 2(以下、Switch 2)を発売。上述したような続伸の背景にも同機の存在があるだろう。一方で昨年後半には、AI業界での需要増加によりメモリーを筆頭とする半導体製品の供給が世界的にひっ迫。Switch 2に用いられているメモリーの価格の上昇も報じられ、利益を圧迫する懸念から任天堂の株価が下落しているとの報道もみられた(日本経済新聞)。

また年明けには、メモリー価格の高騰によるゲーム事業への採算悪化の懸念から、任天堂だけでなくソニーグループの株価が下落していることも報じられている(gamebiz)。メモリーのひっ迫はPC業界ではいち早く各社に影響を及ぼしてきたが、家庭用ゲーム業界にも株価として影を落としていることがうかがえる。

なおSwitch 2の売上自体は好調で、2026会計年度第1・第2四半期(2025年4月~9月)で販売台数が1036万台に到達したことも報告されている。Nintendo Switchにおいては発売から約9か月経って1000万台を突破したことが発表されていたのに対し、発売から4か月間でのスピード達成であった。

ちなみに、年末商戦においては販売台数がNintendo Switchの発売初年度よりも少なかった傾向もうかがえる(関連記事)。とはいえ昨年には年末商戦前に供給が増加していた傾向もみられ、また今年1月中旬以降にはマイニンテンドーストアでの販売が再開する予定であると発表されるなど、着実に供給は安定化しているようだ。

Switch 2の売上や供給量とは別に、メモリーの価格高騰が株価続落の要因になっているとみられる任天堂。ちなみに昨年11月の決算報告の質疑応答では、メモリーの価格高騰を受けた部材価格の高騰によるSwitch 2の採算性への影響が問われ、同社の古川俊太郎社長が「現時点では、足元の部材価格の上昇による採算性への大きな影響は想定していない」と返答。同氏は、関税の前提が変わるなどの外部要因の大きな変化や不測の事態がなければ、現在と同水準のハードウェアの採算性を当面維持できると考えていることを伝えていた。またさまざまな部材の価格が上昇していることは認識している一方で、Switch 2に関しては今後も量産を進めることで、原価低減を見込める部分もあるとしていた。

なお任天堂の2026年第3四半期決算報告は2月3日に実施される。上述したような前回の決算報告と同様の見込みが維持されているかどうかも注目されるところだろう。PC業界ではゲーミングPCの価格上昇なども伝えられており(関連記事)、メモリーの価格高騰は今後家庭用ゲーム業界にどのような影響を及ぼすのだろうか。

この記事にはアフィリエイトリンクが含まれる場合があります。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

記事本文: 3542