基本プレイ無料MMORPG『Ethernia』、12月27日リリースへ。インディー開発者がたった一人で作り上げた執念のファンタジー世界
Pugna Studioは12月16日、MMORPG『Ethernia』を12月27日にリリースすると発表。本作はドット絵で描かれる基本プレイ無料のMMORPGだ。

デベロッパーのPugna Studioは12月16日、MMORPG『Ethernia』を12月27日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/Windows)/Android。本作は多数のプレイヤーが参加するオンラインRPGでありながら、個人で開発されているという。
『Ethernia』は、ドット絵で描かれる基本プレイ無料のMMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)である。舞台となるのはファンタジー世界。かつて美しく豊かな国だったエテルニアは、不可思議な闇の力によって3つに分裂し、対立し合って荒廃してしまった。過去の戦争から復興しつつある中で3つの国に生まれた王子たちは、かつてエテルニアを分裂させたものの正体が、伝説の島に眠る失われたルーン文字によって明かされることを知る。しかし、そのルーン文字への道はルーンを生み出した一族の真の継承者にしか開かれないという。そこで、王子たちはそれぞれの国で多くの若き戦士たちを育て始めた。プレイヤーはそんな世界で育った一人の冒険者として、自分がルーン文字の秘密に触れられる真の継承者であるかどうかを確かめる旅へ向かうことになる。

ゲームプレイではスキルを活用するリアルタイム戦闘と、クラスベースの成長システム、採集や採掘によるアイテム収集や、クラフトシステムなどを楽しむことができる。戦闘では敵モンスターとの戦いであるPvEのほかに、プレイヤー同士の戦いであるPvPも存在するようだ。なお、PvPの有無についてはサーバー選択時に選ぶことができる。
成長システムではどのクラスでプレイしていても、装備品や取得できるスキルに制限はないようだ。スキルの取得はクラスごとに枝分かれしているスキルツリーを順次開放していく方式となっており、アーチャーであっても魔法を使ったり、タンクであっても回復魔法を覚えたり、殴るのに特化した魔法使いを作ることも可能だ。ただし、あれもこれもと違うスキルツリーに手を出していると、どのクラスのスキルも中途半端になってしまうと公式に注意喚起がされている。
ストーリーについては分岐が存在し、プレイヤーの行動次第で違った物語が展開されるようだ。公式Webサイトでは世界の成り立ちから冒険者の旅立ちへとつながる物語を確認できるが、本稿執筆時点では大まかな設定だけが開示されている状態だ。プレイヤーがどんな状況に遭遇するかは、実際の冒険で確かめなければならないだろう。


本作はテーブルトークRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」、トレーディングカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」、そして初期の多くのMMORPGに影響を受けて、一人のインディー開発者によって4年以上の歳月をかけて作られてきたものだ(PCGamesN)。開発・運営を手がけるPugna Studioは、本作の公式Discordサーバーの管理者であるElirath氏の個人スタジオである。現在もSteamコミュニティ上で、細やかに質問への対応をしている様子がうかがえる。たった一人でMMORPGを作るのは、まさに執念とも言える情熱の為せる業だろう。
ちなみに、Steamストアページの表記によれば本作は本稿執筆時点で日本語には対応していないが、サーバーのひとつはアジア・東京に設置されるようだ。日本国内からは短い応答速度でゲームをプレイすることができるだろう。今後の日本語対応にも期待したいところだ。
『Ethernia』はPC(Steam/Windows)/Android向けに12月27日リリース予定だ。
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