Valve、Steam Deckで“一番安い”LCDモデルの生産終了をひっそり告知。OLEDモデルも国内では品切れ、再入荷は1月下旬に

Steam Deckの旧モデルにあたるLCDモデルについて、海外の公式ストアにてひっそりと生産終了が告知されていることが明らかとなった。

Steam Deckの旧モデルにあたるLCDモデルについて、海外の公式ストアにてひっそりと生産終了が告知されていることが明らかとなった。

Steam Deckは2022年に発売された携帯型ゲーミングPCだ。専用に調整されたSteamOSが採用され、ユーザーは自らのSteamライブラリにアクセスし、互換性のあるPCゲームをどこでも楽しめる。互換性情報については、Steamストアの各作品のページにも記載されている。

当初は液晶ディスプレイを搭載し、ストレージが64GB・256GB・512GBの3種類のモデルが発売。その後2023年には有機ELディスプレイ(OLED)搭載の新モデルが発売された。搭載するカスタムAPUの性能は従来のLCDモデルと同じながら、本体サイズはそのままに7.4インチへと大型化。バッテリー駆動時間が30~50%長くなりつつ、Wi-Fi 6E採用によるデータダウンロードの高速化も施された。

なおOLEDモデルの発売に伴ってLCDモデルはストレージが256GBモデル(税込5万9800円)のみの展開となった。またOLEDモデルについてはストレージ512GB(税込8万4800円)・1TB(税込9万9800円)の2種類のモデルが展開されている。

今回、そんなSteam Deckの旧モデルにあたるLCDモデルについて、海外の公式ストア上で生産終了と告知されたことが報じられている。米国のほか、英国の公式ストアでも生産終了告知が記載されたとのこと(GamingOnLinux)。在庫がなくなり次第販売終了になるという。

なおSteam Deckは国内ではSteam Deck公式販売パートナーであるKOMODOより販売中。国内向けのオンライン販売ページではLCDモデルはかねてより品切れが続いてきた。そしてOLEDモデルの512GB・1TB モデルがそれぞれ1月下旬に入荷予定とされているのに対し、LCDモデルは入荷予定時期が記載されていない。海外の公式ストアにて生産終了が伝えられたこともあり、国内向けストアで再入荷される予定があるかどうかは注目されるところだろう。ちなみにKOMODOの公式Xアカウントを見るにOLEDモデルについてはこれまで一定の頻度で再入荷がおこなわれてきたものの、今回の再入荷は1月下旬と当分先となるかたちだ。

Steam Deckにてもっとも安価なモデルとして販売されてきたLCDモデル。今年9月には国内で20%オフセールが実施されすぐさま売り切れとなるなどエントリーモデルとして需要が根強いこともうかがえたが(関連記事)、今回は海外向けにひっそりと生産終了が告知されることとなったようだ。

ちなみにValveでは今年11月、小型ゲーミングPC「Steam Machine」やスタンドアロン型VRヘッドセット「Steam Frame」などが発表され、2026年の出荷開始が予定されている。そして昨今ではAI分野での需要高騰を理由に、メモリなどが世界的な品薄に陥っている状況だ。Valveは生産終了の理由を伝えていないものの、そうした背景もSteam Deckの旧モデルが生産終了に至った一因としてあるのかもしれない。

Steam Deckは国内ではKOMODOから展開されており、OLEDモデルについては1月下旬に入荷予定だ。

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Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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