新作低迷中の『Call of Duty』公式、「『Black Ops』と『Modern Warfare』を連発するのはやめる」と宣言。“毎年新鮮な体験”を提供するために
Activisionは12月9日、公式サイトにて『Call of Duty』シリーズの開発チームからのメッセージを公開。今後『Black Ops』と『Modern Warfare』を連続でリリースすることはしないとのことだ。

Activisionは12月9日、「Call of Duty: Black Ops 7: Update」として、公式サイトにて『Call of Duty』シリーズの開発チームからのメッセージを公開。今後の方針として、『Black Ops』と『Modern Warfare』の連続リリースは行わないと発表した。
『Call of Duty』シリーズはActivisionによるFPSシリーズだ。2003年の『Call of Duty』をはじめとして、現在まで多くのシリーズ作品が登場している。現在では主に『Black Ops』『Modern Warfare』の2シリーズを中心にリリースされている。

『Black Ops』はTreyarchが中心となって開発を手がけている。舞台となる時代は冷戦時から近未来までと幅広く、キャンペーンでは秘密裡に進行する任務を遂行するストーリーが描かれている。今年11月14日には最新作『Call of Duty: Black Ops 7』が発売された。
一方で『Modern Warfare』ではシリーズ1作目の『Call of Duty』を手がけたInfinity Wardが開発を担当。現代を舞台としてストーリーが展開され、ジョン・プライス大尉などの象徴的なキャラクターが登場することも特徴だ。『Modern Warfare』シリーズの最新作は、2023年にリリースされた『Call of Duty: Modern Warfare III』となっている。

今回Activisionは開発チームからのメッセージとして、『Black Ops 7』に関するフィードバックを受けた今後の方針を公表。そして一部ユーザーの期待に完全には応えられていないことを認識しているとも明かしている。『Black Ops 7』は現在Steamユーザーレビューにて約2400件中39%の好評率に留まる「やや不評」ステータスを記録。ゲームプレイにおけるバグや不具合を指摘する声のほか、一部武器が強力すぎるとして、マルチプレイ時の武器バランスに不満も寄せられている。
なお『Black Ops 7』のリリース前後には『Battlefield 6』『ARC Raiders』、『Escape from Tarkov』の正式リリースなど、大型シューターが密集していた。そうした状況も相まってか、プレイヤー数の伸び悩みも見せている状況だ(関連記事)。

そんな苦戦も見せる『Black Ops 7』に向けては週末の無料トライアルやXP倍増といった施策が実施予定。また“前例のない”ようなシーズンサポートをおこなうとして、本作のシーズン1がこれまでで最大のライブシーズンになると伝えている。
そして『Call of Duty』シリーズについてActivisionは、今後『Black Ops』シリーズと『Modern Warfare』シリーズを連続でリリースすることはしないと宣言した。理由は数多くあるとしつつも、主に「毎年唯一無二の体験を確実に提供するため」であると説明している。
先述の『Black Ops 7』は『Black Ops』シリーズとしては2024年の『Black Ops 6』に引き続き2年連続のリリースとなっている。また『Modern Warfare』シリーズでは、『MW II』『MW III』がそれぞれ2022年、2023年と連続でリリースされている。いずれも現代戦、あるいは近未来要素のある現代戦となっており、過去のシリーズ作品のような第二次世界大戦や未来戦などのバリエーションがなくなっていたといえる。
そのためActivisionとしては、同じ舞台を扱ったシリーズ作を連続してリリースするよりも、毛色の違うシリーズ作品をリリースすることで体験に変化を与えたい思惑があるのかもしれない。なお詳細については“適切な時期が来たら”公開するとも伝えられており、具体的なリリースプランの続報が注目されるところだ。
『Call of Duty: Black Ops 7』はPC(Steam/Microsoft Store/Battle.net)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに販売中。
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