“究極の中世サンドボックス”ストラテジー『Total War: MEDIEVAL III』発表。約20年ぶりのシリーズ新作は、戦略が生む「歴史のif」堪能ゲームに

セガは12月5日、中世ストラテジーゲーム『Total War: MEDIEVAL III』を発表した。

セガは12月5日、公式番組「Total War – 25th Anniversary Showcase」の中で『Total War: MEDIEVAL III』を発表した。現在は開発初期段階にあるそうで、対応プラットフォームおよび発売時期は未定。

『Total War: MEDIEVAL III』(以下、MEDIEVAL III)は、人気ストラテジーゲーム『Total War』シリーズのうち、中世を舞台とする『Total War: MEDIEVAL』シリーズの新作だ。2007年発売の『Total War: MEDIEVAL II』(以下、MEDIEVAL II)ぶりの新作となる。本シリーズの特徴は、ターン制の内政と、リアルタイムストラテジーとなる戦闘の2種類のパートで進行していく点だ。長らく公式には日本語非対応であったが、今回の『MEDIEVAL III』を含め今後のシリーズ作品は日本語対応で発売される見込み(関連記事)。

『Total War: MEDIEVAL II – Definitive Edition』

そんな同シリーズの新作となる『MEDIEVAL III』はまだプリプロダクション段階とのことで、ゲームシステムなどの詳細は不明。ただ公式サイトにはクリエイティブディレクターであるLeif Walter氏と、ゲームディレクターであるPawel Wojs氏による記事が掲載されており、コンセプトを確認可能だ。両氏によれば本作は究極の中世サンドボックスゲームを目指しており、「歴史を書き換えよ(Rewrite History)」をモットーにしているとのこと。Leif氏は「十字軍がサラディンからエルサレムが防衛していたら」「イングランド王が君主制を廃止していたら」といった、さまざまな年代・国における歴史のifを体験できる作品となることを示唆している。

またPawel氏は、約20年前に『MEDIEVAL II』の開発に携わっており、今回はゲームディレクターとしてチームを率いることになる。同氏によれば、『MEDIEVAL III』における変化としてはまず、新たな内製ゲームエンジン「Warcore」で開発される点があるという。アニメーションからレンダリング、キャンペーンの構成要素に至るまで新しく改良された専用ツール群が用意されており、生き生きとした中世を描き出すことに活用されるそうだ。またチームには歴史ストラテジーに精通したベテランが結集しているとのこと。

ちなみに開発初期段階で本作が披露された背景には、今後の開発状況を報告し、ファンと直接語り合いながら開発を進めていく狙いもあるようだ。おおむね四半期ごとに進捗が共有されていく見込みとのこと。続報にも注目したい。

なお『MEDIEVAL III』とは別に、日本時間12月12日に開催される「The Game Awards 2025」にてさらなる新作が発表されることも告知された。こちらは『Total War: Attila』や『Total War: THREE KINGDOMS』などに携わったAttila Mohácsi氏がゲームディレクターを務めている。同イベントでの発表も楽しみにしておこう。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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