協力マルチ“物理演算”宇宙船手作りシム『Approximately Up』発表。爆発あり空中分解あり、ドタバタ命がけ宇宙旅行

Approximately Gamesは11月27日、宇宙船建造ゲーム『Approximately Up』の発表トレイラーを公開した。

デベロッパーのApproximately Gamesは11月27日、宇宙船建造ゲームApproximately Upのトレイラーを公開した。対応プラットフォームはPC(Steam)。リリースは2026年の予定となっている。

『Approximately Up』は、多くの部品を組み合わせて宇宙船を作り新たな星を目指すゲームである。最大4人までの協力プレイに対応。堅牢な宇宙船を建造し、別の星へ到達することが目標だ。ただし、宇宙船はひとつのパーツをベースに、数千もの部品を組み合わせて作ったものである。もしも足りない部品があったり、付ける向きを逆にしている部品があったりした場合、宇宙船が飛んでいる真っ最中に部品が取れたり、爆発したりするのだ。果たして無事に飛び立ち、目的地に到着できるのか。期待と不安が入り混じる宇宙旅行を楽しめるだろう。

本作には全部で17個の星が登場し、それらすべての星を発見することが目標だ。新たな星のステーションに到達すると、そのステーションをミッションの開始地点に選べるようになり、新たな部品を使えるようになっていく仕組みだ。それぞれの星は大気の有無や、重力の強さ、太陽などの熱源からの距離といった各種条件が異なっている。その星に適した宇宙船でなければ、無事に飛び立つことは難しいのだろう。それぞれのステーションで宇宙船を建造できるため、ミッションごとに新しく作ることになるようだ。

またミッションでは特定の目標の達成が必要となる。たとえば、別の惑星のステーションに実験用の電源や、エネルギーを蓄えられるクリスタル、とてつもなく重い潜水艦などを運ぶといったものである。しかし実験用の電源は予期せぬ停電の原因となるかもしれないし、クリスタルはいつ爆発するかもわからない。潜水艦は単純に重たくて運ぶのが大変だ。こうしたさまざまな課題を突破するための宇宙船が求められるわけだ。

宇宙船は数千もの部品から構成されており、それらの挙動は物理演算で再現されている。トレイラーの映像では飛行中にバラバラに空中分解している様子や、爆発している様子、壁などを失って操縦席が剥き出しのままで飛んでいる様子が確認できる。緊張と爆笑が渦巻く宇宙の旅となりそうだ。

本作を手がけるApproximately Gamesは、lukaslyri氏が個人で運営するゲームデベロッパーである。本作がSteamでリリースする初の作品のようだ。海外掲示板Redditへの投稿によれば、本作のアイデアを思いついたのは4年前のこと。約7か月と見積もった開発期間は予想をはるかに上回る4年にも及び、機能追加やパフォーマンス向上のための完全な作り直しなどを個人開発でおこなってきたという。その結果、ゲーミングノートPCでも4000個程度の部品を問題なく処理できるようになったとのこと。そんな同氏の努力の結晶が、ついにお披露目となったかたちだ。

『Approximately Up』はPC(Steam)向けに開発中。リリースは2026年中の予定だ。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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