Steamにて「NVIDIA GeForce RTX 50シリーズ」の使用率がぐぐっと高まる。RTX 5070の使用率はついにRTX 4070超え
Valveは「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査: November 2025」を公開した。

Valveは「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査: November 2025」を公開した。今年11月における、Steamユーザーのゲーム環境に関するさまざまなデータが明らかとなっている。
ゲーム販売プラットフォームSteamを運営するValveは、「Steamハードウェア&ソフトウェア 調査」として、Steamユーザーが使用するゲーム環境に関するデータを毎月集計する取り組みをおこなっている。調査への参加は任意かつ匿名となっており、同意したユーザーを対象にデータが集計されている。
このたび公開された2025年11月のデータでは、NVIDIA GeForce RTX 50シリーズのシェア増加が顕著となっている。50シリーズは今年1月に「GeForce RTX 5090」および「GeForce RTX 5080」が発売されたのを皮切りに、ミドルクラスやエントリークラスの製品が多数リリース。Steamの調査では2025年3月のデータにて、「GeForce RTX 5080」が50シリーズとして初めてリスト入りを果たしていた(関連記事)。

同シリーズのシェアはその後もぐんぐんと増加。今回のデータにおいては、ミドルハイクラスの「GeForce RTX 5070」が前月比+0.35%とシェアを大きく伸ばして2.23%を記録。ついに前世代の同クラスにあたる「GeForce RTX 4070」を抜くこととなった。NVIDIA製ビデオカードに絞った場合、使用率は10位へと躍り出ている。「GeForce RTX 5070」は近いうちに、依然として高いシェアを誇る「GeForce RTX 3070」を抜くことも予想される。
なおそのほかの50シリーズも、上位帯にこそないものの上昇幅は大きく、「GeForce RTX 5060」は前月比+0.32%で使用率1.62%、「GeForce RTX 5060 Ti」は前月比+0.21%で使用率1.20%と続いている。年替わりを前に、30シリーズや40シリーズからの移行が着々と進んでいることも伺える。これら製品が位置するミドルクラスは、前世代において売れ筋のラインであり、今後一気に上位に食い込んでくる可能性も高いだろう。

ほかにも11月の調査では、32GB以上のメモリを搭載するユーザーの割合が上昇していることが見受けられる。現在では16GBが使用率40.9%で一番人気の構成となっているものの、続く32GBは36.96%まで上昇。背景には、より多くのメモリ容量を要求する作品の増加などがあるのかもしれない。とはいえ、直近ではメモリ価格の世界的な高騰が報告されている状況。こうした傾向は2027年ないし2028年頃まで恒久的に継続するとの見方もでている(Tom’s Hardware)。Steamユーザーたちのゲーム環境にはどのような影響を及ぼすのか注視したい。




