“今年最初のGOTY”を獲得した『Expedition 33』、得票率も圧倒的だった。「Golden Joystick Awards 2025」の部門別得票率ずらりとお披露目

Golden Joystick公式は11月27日、「Golden Joystick Awards 2025」の得票率を公開した。『Clair Obscur: Expedition 33』が受賞した合計7部門において、圧倒的な票数を獲得していることが明らかになった。

Golden Joystick公式は11月27日、「Golden Joystick Awards 2025」の得票率を公開した。『Clair Obscur: Expedition 33』が受賞した合計7部門において、圧倒的な票数を獲得していることが明らかになった。

Golden Joystick Awardsは、イギリスで1983年より続く歴史あるゲームアワードで、今年で第43回目となる。本アワードは過去12か月に発売されたタイトルなどを対象に、基本的にはユーザー投票によって受賞作品が決定される点が特徴となっている。なお投票においてユ―ザーはすべての部門に投票する必要はなく、好きな部門を選んで投票していい仕組みだ。

11月21日に開催された「Golden Joystick Awards 2025」においては、最優秀賞にあたるUltimate Game of the Yearを『Clair Obscur: Expedition 33』が受賞。また、同作はノミネートした全7部門でも受賞を果たしている(関連記事)。そしてこのたび、Golden Joystick公式より全22部門の得票率が公開された。

Ultimate Game of the Year部門における、『Clair Obscur: Expedition 33』の得票率は30.71%。2位の『キングダムカム・デリバランス II』の実に2倍以上の得票率となっている。本部門には2025年を代表する12作品がノミネートしており、その中で約3分の1の得票を集めているのは驚異的な結果といえそうだ。以下はUltimate Game of the Yearのノミネート作品と得票率であり、得票率がない作品には数%が分散しているものと思われる。

Ultimate Game of the Year
Clair Obscur: Expedition 33(30.71%)
キングダムカム・デリバランス II(14.86%)
スプリット・フィクション(11.33%)
Hollow Knight: Silksong(8.42%)
Death Stranding 2: On the Beach(6.70%)
PEAK
Blue Prince
SILENT HILL f
ゴースト・オブ・ヨウテイ
インディ・ジョーンズ/大いなる円環
Hades II
ドンキーコング バナンザ

そのほかの部門においても『Clair Obscur: Expedition 33』が存在感を放っている。特にBest Storytelling部門においては、ノミネート6作品のうち得票率は61.54%となっており、2位『SILENT HILL f』の約4倍という圧倒的な支持を獲得。そのほか、Best Visual Design、Best Soundtrack、Best Lead Performer、Best Supporting Performerの4部門においても、2位の2倍以上の票数を獲得している。唯一Studio of the Year部門においては、『Hollow Knight: Silksong』を手がけたTeam Cherryと票が分散している傾向があるものの、本部門でも45.02%という圧倒的な得票率で『Clair Obscur: Expedition 33』を手がけたSandfall Interactiveが受賞を果たしている。

『Clair Obscur: Expedition 33』がノミネートされていないほかの部門を見てみると、2位に2倍以上の差をつけて受賞しているのはBest Indie Game – Self Published部門の『Hollow Knight: Silksong』と、Best Early Access Game部門の『R.E.P.O.』のみ。そのほかの部門では数%台の接戦も多く見受けられることからも、『Clair Obscur: Expedition 33』の強さが際立つだろう。

なお、Golden Joystick公式によると全22部門の合計得票数は2100万票とのこと。また少なくともWeb上で確認できるかぎり、Golden Joystick Awardsにおいて得票率が発表されるのは今回が初めてとみられる。

このほかBest Gaming Hardware部門においては、今年6月に発売されたNintendo Switch 2が29%で2位であったのに対し、PC向けのCPUであるRyzen 9 9950X3Dが得票率39.33%で受賞。少なくとも同部門には、PCユーザーからの投票が多かったことがうかがえる。ほか、Console Game of the Year部門においては、Nintendo Switch 2向けの『マリオカート ワールド』や『ドンキーコング バナンザ』もノミネートされた一方でいずれも得票率が表示されておらず、約半年前に発売されたばかりという点でNintendo Switch 2のユーザーの絶対数が比較的少なかったことも垣間見える。来年以降も得票率が公開されるかどうかは不明ながら、どのように推移するのかも注目されるところだろう。

いずれにせよ、「Golden Joystick Awards 2025」の得票率からは、改めて『Clair Obscur: Expedition 33』の圧倒的な人気も確認できる。12月11日にはさらに大きな注目度を誇るゲームアワード「The Game Awards 2025」が開催され、本作は同アワードでは史上最多となる12部門に選出されたことも話題となっている(関連記事)。同アワードでは、批評家・ゲームメディアなどからの投票90%、ユーザーからの投票10%で受賞作品が決定される仕組みとなっており、受賞作品が「Golden Joystick Awards 2025」とどのように異なるかも注目点となりそうだ。

Haruki Maeda
Haruki Maeda

3DアクションRPGと犬をこよなく愛するPCゲーマー。『フォールガイズ』のようなわちゃわちゃ系も大好きです。

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