任天堂、バンダイナムコスタジオシンガポールを子会社化へ。『スプラトゥーン』などに携わった海外拠点を取り込み

任天堂は11月27日、Bandai Namco Studios Singaporeの株式を取得する譲渡契約を株式会社バンダイナムコスタジオと締結したことを発表した。

任天堂は11月27日、Bandai Namco Studios Singaporeの株式を取得する譲渡契約を株式会社バンダイナムコスタジオと締結したことを発表した。Bandai Namco Studios Singaporeは任天堂の子会社となり、Nintendo Studios Singaporeに商号を変更のうえで開発業務を継続するという。

Bandai Namco Studios Singapore(以下、BNSS)は、バンダイナムコグループの海外拠点のひとつとして設立された、ゲーム内のアート素材制作に強みを持つ開発会社だそうだ。『スプラトゥーン』シリーズをはじめとする任天堂タイトルの一部開発を手がけるなど、任天堂と継続的な取引実績があるという。

そうした背景もあり、任天堂グループの開発体制強化を目的としてBNSSの株式を取得することにしたとのこと。今後任天堂はこの種の案件における諸条件が充足されることを前提に、2026年4月1日にBNSSの株式の80%を取得予定。残余株式については、子会社化後の企業運営が安定した一定期間を経た後に取得する予定だそうだ。

ちなみに11月20日に発売された『カービィのエアライダー』においては、有限会社ソラの桜井政博氏がディレクターを務めており、バンダイナムコスタジオが開発を担当(関連記事)。『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』などでもおなじみの座組であり、国内開発においても任天堂とバンダイナムコスタジオの連携が続けられている。今回はそんなバンダイナムコスタジオの海外子会社であったBNSSが、任天堂の子会社となる格好だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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