魔導学園・娘育成ゲーム『まじかる☆プリンセス』体験版公開。授業から窃盗までさせられる、プレイヤー次第の「理想の娘」育成

MAGIは11月25日、『まじかる☆プリンセス』の体験版を公開した。本作は魔法の国で娘を育てる育成ゲームだ。

株式会社MAGIは11月25日、『まじかる☆プリンセス』の体験版を公開した。同作はPC(Steam)向けに開発中。体験版はSteam上にてダウンロード可能となっている。

『まじかる☆プリンセス』は、魔法の国で世界一かわいいプリンセスを育てる、育成ゲームだ。本作の舞台となるパネテリアは、パンと魔法の王国である。同国の王都周辺では、魔物による襲撃が増加し、騎士団が対応に奔走。コッペパン神殿の大神官により、「紅き月が再び混沌をもたらす」という神託が下るなど、情勢が悪化していた。本作のメインキャラクターである少女(デフォルトネーム・アリス)は、最愛の妻を失くした父により育てられた娘だ。本作でプレイヤーは父親となり、幼少期から魔導学園卒業まで、愛する娘を育てていく。ちょっと癖のある魔法の国「パネテリア王国」での娘との日々が繰り広げられる。

本作ではプレイヤーの育て方次第で、娘の未来が大きく変わるという。ゲームプレイとしては、本作ではプレイヤーが娘の受ける授業や行動などを選択していく。街や学園では行動力を消費して、パン屋でのアルバイトや楽器や絵画の練習といったさまざまな行動が実施できる。本作では娘の行動をプレイヤーが選択することで、理想の娘を育てていくのだろう。娘には、ストレスや善悪、体力や知力といったパラメータも存在している。また本作では育成システムの自由度が高いと謳われており、デートや夜間外出、怪しい仕事や窃盗なども可能。50種類以上のマルチエンディング、170種類以上のデートイベントも用意されているといい、プレイヤー次第でさまざまな娘の姿が見られるようだ。

キャラクターとしては、本来は明るく活発だという女王コロネリアや、王立魔導学園の先輩となる吟遊詩人シャイル、あらゆる店から出禁を食らっているナチュラル犯罪者・召喚術師のクロワなど、30人以上のキャラクターが登場。娘役を鈴代紗弓さん、コロネリア役を長谷川育美さんが務めるなど、声優陣によるボイスも用意されている。またパネテリア王国には、満月が赤く染まる「紅い月の夜」が発生しており、魔物による襲撃が増えている。ストアページによると、すべての謎は娘が握っているといい、世界の謎にまつわるストーリーも展開されていくようだ。

今回公開された体験版では、娘が王立魔導学園に入学してからの半年間がプレイ可能となっている。育成や交流に一部制限があるものの、ゲームのシステムや世界観に触れられる。ゲーム序盤がプレイ可能な体験版となるのだろう。また製品版では、幼少期から卒業後までを描いたフルボリュームのストーリーなどが待っているそうだ。

なお本作は、MAGIおよびネオトロの共同開発タイトルとなっている。MAGIは、2015年に設立されたボードゲーム制作会社だ。『まじかる☆ベーカリー』を始めとした「まじかる☆シリーズ」では、見習い魔法使いの少女たちが対戦相手をクビにして勝利を狙ったり、対戦相手のパン屋からオーブンや金庫を盗んだりなど、手段を問わないブラックでユニークな世界も展開されてきた。本作『まじかる☆プリンセス』は、そんな「まじかる☆シリーズ」の世界観を原作に、娘育成ゲームが展開されていく。またネオトロは、『NeverAwake』『VRITRA HEXA』などを手がけてきたゲーム開発会社。MAGIとネオトロはこれまでのボードゲーム制作でも協力関係にあり、本作の共同開発が実現。具体的には、MAGIが主にシナリオとキャラクターデザイン、ネオトロがディレクションとプログラムを担当しているそうだ。

『まじかる☆プリンセス』は、PC(Steam)向けに開発中。体験版は、Steamにて公開中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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