サービス終了予定ゲーム『トライブナイン』の物語完結を目指す「ねおねおんトライブ」本日ついに連載開始。原案者が“無償の同人活動”で紡ぐ物語の続き

『トライブナイン(TRIBE NINE)』の非公式・非営利二次創作活動をおこなう同人サークル「ねおねおんトライブ」は11月21日、本日19時より公式サイトを正式オープンすると発表した。

トライブナイン(TRIBE NINE』の非公式・非営利二次創作活動をおこなう同人サークル「ねおねおんトライブ」は11月21日、本日19時より公式サイトを正式オープンすると発表した。あわせて『トライブナイン』に携わったクリエイター陣による、完全書き下ろしシナリオが連載開始される。

『トライブナイン』は、死にゲー×アクションRPGと銘打たれた基本プレイ無料ゲームだ。『ダンガンロンパ』シリーズを手がけた小高和剛氏率いるトゥーキョーゲームスと、アカツキゲームスの共同プロジェクトとして開発され、今年2月にリリース。当初はゲームテンポや課金面で批判が寄せられていたものの大幅な改善が実施され、ユーザー評価は持ち直しを見せていた。しかし運営元のアカツキゲームスからは、5月に早くもサービス終了されることが発表。11月27日をもって、サービス終了予定となっている。

「ねおねおんトライブ」は、そんな『トライブナイン』の世界を継承し、物語を完結させることを目的とした非公式・非営利の同人サークルだ。ただし座組には『トライブナイン』に携わった主要クリエイターが集結。世界観・原作担当の小高和剛氏(トゥーキョーゲームス)、プロデュース担当の山口修平氏(89PRODUCE)、会話劇の演出・ディレクション担当の杉中克考氏(クロノゲート)の3名によって結成された、異色の同人サークルとなっている。活動にあたっては、権利元であるアカツキゲームスの承諾も得ているという。

今回はそんな「ねおねおんトライブ」の公式サイトが本日19時よりオープンすることが発表。あわせて書き下ろしシナリオの連載も開始され、まずはゲームをスタートしたときと同じ「0章」から連載が開始され、「1章」までを読むことが可能になる。その後の連載では、徐々にゲームでは描ききれなかった章へと物語を進めていき、最終的には完結まで描き切ったひとつの作品として仕上げていく予定だそうだ。

なお、ゲームでの物語体験を可能な限り再現できるよう、シナリオ形式にも工夫を凝らして執筆しているという。また展開に応じた視覚演出やBGMも用意されるとのこと。

さらに「ねおねおんトライブ」の同人サークル活動には、企業も参加。株式会社WACHAJACK/VACANCEのイラストレーター陣による描き下ろしイラストも掲載され、今後はゲームでは描ききれなかったシティやキャラクターのデザインなども登場予定。同人活動として公式素材を元に描き起こしているものの、これらのイラストはすべて無償にて提供されているという。このほか同じく「ねおねおんトライブ」に参加するアクシスゲームスにより、無償協力でシナリオの英語翻訳版も準備中とのことだ。

さらに「ねおねおんトライブ」の公式サイトと同時に、公式Discordサーバーも開設予定。シナリオの挿絵制作や翻訳、企画協力など創作に参加してくれるファンを随時募集する場になるそうだ。

来週11月27日のサービス終了が迫る『トライブナイン』。しかし元開発者が主導する大規模な同人サークル活動として物語完結を目指す取り組みが進められており、このたび公式サイトがついに公開されたかたちだ。同サークルの設立時には「ユーザーと共に新たな物語を紡いでいきたい」という思いも伝えられており、公式Discordサーバーにてファンも交えて展開されていく完結までの物語に注目していきたい。

ねおねおんトライブ」公式サイトは本日11月21日19時より正式オープン予定。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

記事本文: 3453