『Escape from Tarkov』待望の正式リリースも、大波乱の幕開け。相次ぐエラーで不評殺到、公式は「全プレイヤーへのゲーム内補填」を表明

Battlestate Gamesは11月15日、『Escape from Tarkov』を正式リリースした。しかし不安定な状態が続いており、ユーザーからは不評が寄せられる幕開けとなっている。

Battlestate Gamesは11月15日、『Escape from Tarkov』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam/公式サイト)。リリースから本稿執筆時点まで不安定な状態が続いており、ユーザーからは不評が寄せられる幕開けとなっている。

『Escape from Tarkov』は、PvPvE要素をもつハードコア脱出シューターだ。本作の舞台となるのは、政治的混乱から無法地帯となり隔離された架空の都市Tarkov。プレイヤーはソロまたはフレンドと部隊を組んでマッチに参加し、NPCやほかのプレイヤーと戦いつつ貴重な戦利品を獲得して、最終的にマップから脱出することを目指す。死亡した場合、持ち物や装備をロストするハードコアなゲームルールも特徴だ。

本作は2016年末にクローズドアルファが実施され、2017年からは公式サイトにて購入できる有料のクローズドベータとして配信。そして今年8月22日にはついに11月15日に正式リリースされることが伝えられ(関連記事)、このたび公式サイトとSteamの両方でリリースに至った。

正式リリースにあたってはUpdate 1.0として約24時間にわたってアップデート作業が実施。エンドゲームコンテンツや武器の新メカニクス導入、オーディオ・グラフィックやUI面の改善も実施されているという。

しかしそうした大規模な改修もおこなわれ、またSteam版が新たにリリースされた影響もあってか、リリース後は公式ランチャー・Steam版ともに不安定な状態が続いている。Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で約1万件のうち好評率が31%にとどまる「やや不評」ステータス。長年のクローズドベータテストを経た待望の正式リリースながら、プレイが困難なほど不安定な状態での幕開けとなった点には厳しい批判の声もみられる。Steamの同時接続ユーザー数は約2万人となっており、話題作のSteam版リリースとしてはやや少なめといえる(SteamDB)。

公式Xアカウントの本日11月16日午前7時の報告によると、データセンター(サーバー)において増加していた負荷は全体的に安定してきたものの、公式サイトや認証に関する問題は引き続き修正中だという。依然として一部ユーザーにはさまざまなエラーが発生する可能性があると伝えられている。近日中にはすべてのプレイヤーに対してゲーム内での補填がおこなわれるとのこと。波乱の幕開けとなった『Escape from Tarkov』の正式リリースながら、今後持ち直しに向かうかどうか注目される。

『Escape from Tarkov』はPC(公式サイト/Steam)向けに配信中。それぞれセールが実施されており、Steamでは11月29日まで各エディションが15%オフとなっている。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

記事本文: 3440