任天堂、Nintendo Switch 2本体アプデによる「非純正ドック禁止」の噂を否定。“適正なサードパーティー製品”は無効化の意図なし

本体更新をおこなった一部のユーザーから、サードパーティー製のドックが認識されなくなったとの報告が寄せられている。

先日配信されたNintendo Switch 2およびNintendo Switchの本体アップデートにより、サードパーティ製のドックが使用できなくなったとする報告が続出。任天堂は複数の海外メディアに対し、ユーザーの間に渦巻く噂についての声明を発表している。

Nintendo Switch 2およびNintendo Switchに向けては、11月11日に本体更新データとしてバージョン21.0.0が配信された。任天堂が公開したパッチノート(Nintendo Switch 2/Nintendo Switch)によれば、UI面の改善や「ゲームチャット」の仕様変更などが中心となっている。

一方で、本体をバージョン21.0.0にアップデートした一部のユーザーから、サードパーティー製のドックが認識されなくなったとの報告が寄せられた。Nintendo Switch 2およびNintendo Switchでは、USB Type-C接続のドックを使用することで、充電をおこないながらTVモードでの映像出力が可能。各社から同様の機能をもった製品が販売されているが、アップデートによって一部の製品が使えなくなったことで、任天堂がサードパーティー製のドックの使用を禁止したのではないかとする噂が浮上することとなった。

そうしたなかで、任天堂は11月14日に海外メディアのTom’s HardwareKotakuに対して声明を発表。Nintendo Switch 2およびNintendo Switchについて、本体がドックに接続されたことを検知すると音と映像が出力される仕組みであり、サードパーティー製の適正(ないしは合法)なドック(legal third-party dock)との互換性を妨げたり無効化したりする意図はないと説明した。あくまでも適正な製品であれば、従来通り接続して使用することが可能であるとして、噂を部分的に否定したかたちだ。

現在各社からはさまざまなドックが販売されており、たとえばTVモードで4Kかつ120Hzでの出力に対応するものや、持ち運びがしやすいコンパクトなもの、ゲームカードを収納できるものなど、純正ドックにはない利点をアピールしている製品も存在する。アップデート後も正常に動作しているサードパーティー製ドックも存在するようで、あくまでも適正でないと判断される一部の製品の使用を禁じたと考えられている。現状では、具体的にどういった仕様が不適正なのかについて任天堂は明らかにしていない。

なお純正の「Nintendo Switfch 2 ドックセット」は、My Nintendo Storeで税込1万4980円で販売されている。周辺機器としてはそこそこ高価であり、そうした点もサードパーティー製品のシェア増加に繋がっている可能性はあるだろう。とはいえ、現在販売されているサードパーティー製ドックはすでに使用できない、もしくは将来的に使用できなくなる可能性もあるため、純正の製品を購入して利用するのが安全と言えそうだ。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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