大ヒット中スロットローグライト『CloverPit』大型アプデで「返済する借金2倍」のハードモード実装。“ループビルド”は弱体化され、さらにヒリつくギャンブル
Panik Arcadeは11月13日、スロットローグライト『CloverPit』にてバージョン1.2「ハードモードアップデート」を配信した。

デベロッパーのPanik Arcadeは11月13日、スロットローグライト『CloverPit』の売上本数が100万本を超えたことを発表した。また、バージョン1.2「ハードモードアップデート」を配信した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。
『CloverPit』は、命がけでスロットマシンを回すローグライトゲームである。プレイヤーは非常に狭い部屋に閉じ込められており、ギャンブルでお金を稼いで借金を返済することになる。返済には期限が設けられており、部屋の床は今にもパカッと開きそうな不安定な金網となっている。もしも返済が間に合わなければどうなってしまうのかは、容易に想像がつくだろう。部屋の中には「ラッキーチャーム」なるお助けアイテムのショップが存在している。スロットマシンの図柄を操作するなどのインチキを駆使して、生き残りを目指すのだ。

本作はリリース直後からSteam同時接続プレイヤー数が1万人を超え、ピーク時には2万5000人以上という賑わいを見せていた(SteamDB)。リリースからわずか4日で30万本を売り上げるヒットも記録し、あまりの人気ぶりからニセモノが登場する騒動まで発生(関連記事)。現在はプレイヤー数はやや落ち着きを見せているものの順調に売上本数を伸ばし、リリースから約1か月半という短期間での大台突破を達成したかたちだ。
今回、売上本数100万本突破のお知らせと同時に、新たにバージョン1.2となる「ハードモードアップデート」が配信された。文字通り新たなゲームモードとして、返済ノルマの額が2倍となるハードモードを選択できるようになっている。ほとんどラッキーチャームがない最初の死の期限から150Φコインものノルマを課されるため、ショップの品揃え次第では為す術もなくゲームオーバーになりそうな厳しいバランスである。突破するにはゲームへの理解だけでは足りず、強運も必要となってくるだろう。

また、各種バグ修正やゲームバランスの調整もおこなわれた。多くの変更がおこなわれている中で特に目を惹くのは、「タバコ」購入時の再登場が80%の確率になった点や、「クローバーポット」の効果減少である。これらは過去のバージョンで永続的にゲームを進行できる手段のカギとなっていたものだ。
今回のアップデート以前は、返済額の30%にあたる金額を入手できる「なくしたブリーフケース」、ほかのショップ在庫を更新しつつ再登場する「タバコ」、即時発動型のラッキーチャームを吸い込んで任意のタイミングで使える「アビス」、死の期限突破時に所持しているクローバーチケット数に応じてクローバーチケットを獲得できる「クローバーポット」、その他クローバーチケットを入手する手段を組み合わせることで、永続的にゲームを進行することができた。アビスに保管しておいたタバコを使って何度もショップを更新し、なくしたブリーフケースを複数回入手すれば、返済額を基準とした割合でΦコインを入手して、スロットを回すことすらなく生き延びることができたというわけだ。一度ループが完成してしまえば今回実装されたハードモードでもお構いなしに通用していたとみられ、今回の調整で封印に至ったのだろう。

そのほかにも、室内にある便器の横にゲーム達成率が表示されるようになったほか、ゲーム全体のルールを変更するメモリーカードごとのクリア数も表示されるようになり、やり残していることがわかりやすくなっている。ネタバレ回避のために詳細は述べないが、検索に頼らずともプレイヤーが自力でゲーム中のある要素に気が付きやすくなるような変更もおこなわれた。本作をプレイ済みなのに何のことだかピンとこない場合は、アップデートして探してみるのも良いかもしれない。
『CloverPit』はPC(Steam)向けに配信中。現在はセールが開催されており、11月27日までの期間限定で定価の10%オフとなる税込1080円で購入可能だ。




