魔物が少女を守るRPG『メグとばけもの』Steam向けDLCが12月4日に発売へ。“魔物たちの過去”を描く5つの物語

Odencatは11月6日、『メグとばけもの』のDLC「ばけものたちの記憶」をPC(Steam)向けに12月4日に発売することを発表した。

デベロッパーのOdencatは11月6日、『メグとばけもの』のDLC「ばけものたちの記憶」をPC(Steam)向けに12月4日に発売することを発表した。DLCでは、魔物たちの過去を描く5つのエピソードや、設定を深掘りできる要素などが用意されている。4月に発売されたNintendo Switch向けパッケージ版に先行収録されたものと同内容であり、今回が初のデジタル配信となる。

『メグとばけもの』は、少女を泣かせないように魔物が戦うコマンドバトルRPGだ。主人公のロイは、とても強いほぼ無敵の魔物。魔界に住むロイと相棒のゴランは、魔界に迷い込んだ人間の少女メグと遭遇。メグは一見普通の少女であるが、「泣くと世界が滅びる」という特殊能力を持っていた。紆余曲折を経て、ロイは彼女を泣かせないように地上へ送り届けることとなる。

ターン制のコマンドバトルにおいて、ロイは膨大なHPを備えているため負けることはない。しかし本作のバトルには、少女メグの心のHPも存在。メグが不安でいっぱいになって泣くと、ゲームオーバーになってしまう。おもちゃコマンドでメグのメンタルを回復させるなど、少女の心を守りながら戦う必要があるわけだ。なお、本作はアドベンチャーRPGと公称されており、戦闘機会は限られている。地上へ向かう過程で、ロイとメグが心を通わせていく感動的なストーリーも見どころとなっている。

本作は2023年3月に発売された。Steamユーザーレビューは、約1074件のうち96%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得。各種Xbox版においても、42件のレビューを集めて平均星4.7の高い評価を獲得している。レビューでは、完成度の高いストーリー、美しいドット絵と音楽、冗長さのない密度の高い体験が評価を受けている。「泣いた」という報告が数多く寄せられていることも、本作のストーリーの印象深さを物語っているだろう。

そんな本作のDLC「ばけものたちの記憶」が、Steam向けに12月4日に発売予定であることが発表された。DLCには本編では語られなかった魔物たちの過去を描く5つの物語が収録。想定プレイ時間は合計で2時間程度の短編集となっている。また、ゲーム内タブレットを通して、キャラクターの背景や世界観設定などを読み解く仕組みも用意されている。なお、同DLCは4月に発売されたNintendo Switch向けパッケージ版に先行収録されたものと同内容であり、デジタル販売は今回が初となる。

開発者のリョータ氏によると、DLCの制作にあたって年表を作成し、魔界で起きた出来事やキャラクターの動きを明確にしたという。『メグとばけもの』本編よりもシリアスな雰囲気となっているものの、物語への理解と愛着を深められるような作品として仕上がっているようだ。なお本DLCの販売をもって、ガイドラインに定められたルールの範囲の中で動画配信も可能となる。配信についての詳細は、ガイドラインを参照されたい。

ちなみに、昨年12月には『メグとばけもの』本編とDLCへとつながる外伝「パペットたちの記憶」が無料配信された。本編に登場する評議会メンバー「ナンシー」を主人公とした外伝的な短編作品で、約10分程度で遊べるストーリーとなっている。PCおよびスマートフォンのブラウザでプレイできるため、DLC発売までにプレイするのもいいだろう。

『メグとばけもの』は、PC(Steam)/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch/向けに配信中。DLC「ばけものたちの記憶」は、Steam向けに12月4日発売予定だ。

Haruki Maeda
Haruki Maeda

3DアクションRPGと犬をこよなく愛するPCゲーマー。『フォールガイズ』のようなわちゃわちゃ系も大好きです。

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