Paradox歴史ストラテジー『Europa Universalis V』いきなり同接「7万人超え」の人気爆発。底なしの奥深さに「自動化おまかせ」も兼ね備える、待望のシリーズ新作

Paradox Interactiveは11月5日、『Europa Universalis V』を発売した。人気シリーズ待望の新作として、さっそく大盛況となっている。

Paradox Interactiveは11月5日、『Europa Universalis V』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語表示にも対応している。本作は人気シリーズの久しぶりの新作ということもあり、さっそく多くのプレイヤーが詰めかける大盛況となっている。

本作は歴史グランドストラテジーゲーム『Europa Universalis』(以下、EU)シリーズの12年ぶりの最新作だ。本作のゲーム開始の年となるのは1337年。ヨーロッパでは英仏百年戦争がはじまり、ビザンツ帝国は新興のオスマン侯国に敗れて小アジアの領土をほとんど喪失。ユーラシア大陸の大部分を支配するモンゴル帝国も衰退しつつあり、日本ではちょうど南北朝時代が始まっている。そんな時代を舞台にプレイヤーは世界中から自分の勢力を選び、約500年に渡って導いていくことになる。

本作でも国家の政治・経済・外交・軍事を上手く舵取りしていくゲームシステムは継承。経済や戦争など、さまざまな行動を自動化できるシステムも用意されており、遊びやすさも確保されている点が特徴だ。

このほか「進歩ツリー」では取得した進歩に応じて経済面や軍事面などさまざまな側面で強力なメリットを得られる。多数の選択肢から国家が成長する道筋を選び取るのだ。またフランスの百年戦争や日本の戦国時代など、時には複数の国家も関わる長期的なイベントシステム「シチュエーション」が導入されている。

なお同じくParadox Interactiveが手がける『Victoria 3』に引き続き、本作では発売時点で日本語表示に対応済み。重厚かつ奥深い戦略要素やさまざまな歴史イベントを兼ね備えた作品であり、日本語でプレイできる点は嬉しいところだろう。

そんな本作は発売後すぐさまSteamの同時接続プレイヤー数がピーク時約7万7000人を記録(SteamDB)。『Hearts of Iron IV』の最大記録に次ぐ、SteamのParadox Interactive作品史上5位の最大同時接続プレイヤー数記録を打ち立てている。

Steamユーザーレビューは本稿執筆時点で約1600件中71%が好評とする「やや好評」ステータス。12年ぶりの新作としての盛り上がりから好評が寄せられる一方で、すでに長時間プレイした先行プレイヤーからは敵国のAIの動きの悪さなどが課題として指摘されている。

とはいえ不評とする先行プレイヤーのレビューにおいても、売りとしてアピールされている経済システムなど、基盤となるシステムについてはポテンシャルを感じると評価する声もみられる。『Victoria 3』を含め、Paradox Interactive作品では発売時点では賛否両論があれど、じっくりと調整や拡張を重ねて好評を獲得してきた作品が多い。本作についても、アップデートや拡張も含めて発売後の動向も注目されるところだろう。

『Europa Universalis V』はPC(Steam)向けに発売中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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