Amazon Games手がける「ロード・オブ・ザ・リング(指輪物語)」のMMORPGが“2度目”の開発中止との報道。大規模レイオフの影響受け

Amazon Gamesで開発されていた「ロード・オブ・ザ・リング」のMMORPGが開発中止となった。

Amazon Gamesで開発されていた「ロード・オブ・ザ・リング」のMMORPGが開発中止となった。シニアゲームプレイエンジニアであった人物からの情報をもとに、海外メディアRock Paper Shotgunなどが伝えている。

開発中止が報じられているのは、Amazon Games Orange Countyが開発を担当する「ロード・オブ・ザ・リング」のMMORPGだ。作家J.R.R.トールキン氏の小説「ホビットの冒険」と「指輪物語」を原作とするゲームだ。2023年から開発が進められていたが、Rock Paper Shotgunによると、同作でシニアゲームプレイエンジニアを務めていたAshleigh Amrine氏がLinkedInにて職を失ったことを発表。あわせて、同作に携わっていた同僚も辞職することになったとして、同作の開発中止として受け止められている。

背景には、10月29日に報じられたAmazonでの大規模なレイオフがある。AmazonではAI技術の台頭を理由の一つとして、同社全体で約1万4000人の人員削減がおこなわれることが明らかとなった。ゲーム部門も大きな影響を受け、Amazon Game Studios内でのファーストパーティーAAAゲーム開発、およびMMO関連の業務を大幅に削減すると説明。Amazon Games Orange CountyではMMORPG『New World』の運営も手がけており、同作については新規コンテンツの開発終了が発表されていた(関連記事)。

『New World』

Amazon Gamesによる「ロード・オブ・ザ・リング」のMMO作品が開発中止となるのは今回が2度目だ。1度目としては、2019年7月に香港のゲーム会社Leyou Technologiesとの共同開発で手がけられることが発表されていたが、Leyou Technologiesがテンセントに買収されたことにより2021年4月に開発中止に。その後2023年5月に、Amazon Games Orange Countyが開発を担当するかたちで新たにスタートを切ることが発表されていた(関連記事)。

ゲーム部門にも大きな影響を及ぼしているAmazonの大規模なレイオフ。今後、まだ観測されていない新たな影響が報じられる可能性もあり、動向を見守りたい。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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