「架空美少女ゲーム」ホラー『H9』11月30日配信決定、しかしSteamでの発売叶わず。発売中止ゲームの謎に迫るフェイクドキュメンタリー
トライシステムによるインディーゲームパブリッシャーWorldMapは10月30日、『H9』を11月30日にリリースすると告知した。

トライシステムによるインディーゲームパブリッシャーWorldMapは10月30日、『H9』を11月30日にリリースすると告知した。対応プラットフォームはPC(DLsite/DMM/GOG/Stove)。本作はSteamでの配信が予定されていたが、配信要件を満たすには大幅な改修が必要だと判明したため、プラットフォームが変更となったそうだ。なおSteam版についても諦めたわけではないそうだ。
『H9』は、20世紀末に発売中止になったという脱衣ジャンケン美少女ゲームと事件の真相へ迫る、フェイクドキュメンタリーホラーADVである。本作の世界では、20世紀末に『トキメキ脱衣ジャンケン』なる美少女ゲームが開発されていた。ストアページによると発売中止となった同作は、低俗かつ粗悪な内容であり、誰もが「クソゲー」と断じるような内容だったという。しかしそんな誰も知らない幻の美少女ゲームには、なぜか後年の技術で強固に封印されたデータが存在していた。


本作でプレイヤーは、美少女たちとの脱衣ジャンケンによってプロテクトを突破し、真実へと迫っていく。本作には大きく2つのゲームシステムが用意されている。美少女たちとの野球拳を繰り広げるゲームパートと、開発の闇を綴ったストーリーパートが交互に進行。両パートは少しずつ噛み合わなくなり、心理的恐怖を感じるようなストーリーが展開されるという。本作では美少女脱衣ジャンケンゲームを遊んで、開発の闇や28年前に起こったという事件の真相を追っていくのだ。脱衣ジャンケンの美少女キャラクターたちが、90年代風のビジュアルで描かれている点も特徴だろう。

本作は、長井知佳氏が代表を務めるチームGe-sakuが手がけている。長井氏は『かまいたちの夜×3』『428 封鎖された渋谷で』、2002年発売の恋愛ADV『My Merry May』など、長くゲーム開発に携わってきたベテランのクリエイター。Ge-sakuでは同氏のもとにベテランメンバーが集っているという。本作には、90年代の美少女ゲーム風のグラフィックが用いられているが、長くゲームに携わってきたベテランたちによって作られているわけだ。
今回は本作『H9』が、プラットフォームを変更しつつ11月30日リリース決定となった。本作は2025年4月に発表。その後、ARGコンテンツの公開も含めて注目を集めつつ、10月リリースに向けて開発が進められてきた。しかし10月下旬に、11月への配信延期が発表。Steamでの体験版の審査に進展がない旨なども明かされていた。
WorldMapの公式X(旧Twitter)アカウントによると、本作はSteamでの配信を目指して準備を進めていたが、Steamの配信要件を満たすには、一部ゲーム内アセットや表現の大幅な改修が必要だと判明。本作では当初の構想をできる限りそのまま届けることを重視しているため、配信プラットフォームが変更となったそうだ。10月末配信予定とされていた体験版についても、変更先となるDLsite/DMM/GOG/Stoveにて11月上旬を目処に公開予定とされている。また今回変更となったものの、本作では多くのプレイヤーに楽しんでもらうため、Steamを含む他プラットフォームでの配信に向けた調整も引き続き進めるという。長井知佳氏のポストでも、Steam販売を諦めたわけではないと明言されており、来月リリース後にパワーアップVerを用意するそうだ。
『H9』はPC(DLsite/DMM/GOG/Stove)向けに、11月30日リリース予定だ。




