2人協力・物理演算“卵運び”ゲーム『an Eggstremely Hard Game』発表。跳ねまくる卵を落とさず運ぶガチョウ高難度アクション

BBear Studioは10月29日、2人協力アクションゲーム『an Eggstremely Hard Game』を発表した。

デベロッパーのBBear Studioは10月29日、2人協力アクションゲーム『an Eggstremely Hard Game』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。

『an Eggstremely Hard Game』は、2羽のガチョウが卵を運ぶという極めて困難な課題に挑むアクションゲームである。2人協力型のゲームとなっており、プレイヤーたちはガチョウとして、調理寸前だった卵を鍋ごと運ぶことになる。行く手には岩や川、ガチョウ1羽ぶんの幅しかない丸太の橋など、さまざまな地形が待ち受けている。それに加え、物理演算を用いて表現される卵は少しぶつければ簡単にヒビ割れ、思わぬ方向へと飛んでいくのだ。2羽の連携が試されることになるだろう。

本稿執筆時点で公開されているトレイラーを見る限り、卵にはある程度の耐久性があるようだ。何か障害物に卵をぶつけてしまっても、ヒビ割れるだけで、ただちにゲームオーバーとはならない様子だ。とはいえ、ヒビが入るたびに卵のコントロールは難しくなっていくという。つまりミスを重ねると、ほんの少しの衝撃で簡単に飛んでいってしまう状態になっていくわけだ。そして卵のヒビ割れの状態に関わらず、地面に落下した場合は割れてしまう。

もしも卵が飛んでいってしまっても諦めてはならない。落下地点が地面以外の場合は、卵はバウンドして別の方向へと飛んでいく。卵が描く軌道は赤いラインで表示され、落下予測地点には二重丸のような印が確認できる。そうしたマーカーを頼りに、上手くキャッチすれば卵は助かるのだ。地形によってバウンドする方向をあらかじめ考える必要もあるだろう。

もしもプレイヤーが1人であれば、キャッチする場所へ移動することはそれほど難しくはないかもしれない。しかし本作は2人協力型のゲームである。そのため、とっさの判断で2羽の意思疎通が乱れることが予想される。お互いに巣を引っ張り合ってうまく移動できず、卵を落としてしまったときには、鳴き声を出して相手への不満を訴えることも可能のようだ。

ちなみに卵を落下させた地点には、割れた卵の中身がそのまま残されているのも確認できる。マップにはチェックポイントらしき旗もあるが、難しい区間では何度もやり直すことになり、周囲が割れた卵だらけになってしまうかもしれない。

本作を手がけるBBear Studioは、スペインを拠点とするインディーゲームデベロッパーである。過去にSteamでは、身体がぐちゃぐちゃになっても戦い続けるドタバタ対戦アクション『Knock’Em Out』をリリースしており、ユーザーレビューで「非常に好評」ステータスを獲得している。ゴア表現については本作では抑えられている様子だが、卵が割れてしまう点には多少のブラックジョークも垣間見える。命がけの物理演算ドタバタアクションという同スタジオの持ち味は本作でも存分に発揮されている様子だ。

『an Eggstremely Hard Game』はPC(Steam)向けに開発中だ。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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