『魔法少女ノ魔女裁判』の開発元新作『配信少女ノ裏垢迷宮』正式発表。炎上ガールズバンドの闇と“公開処刑”を描く、裏アカ迷宮ノベルRPG

ジー・モードおよびクリエイティブブランドのAcaciaは10月30日、『配信少女ノ裏垢迷宮』を正式発表した。

ジー・モードおよびクリエイティブブランドのAcaciaは10月30日、『配信少女ノ裏垢迷宮』を正式発表した。対応プラットフォームはNintendo Switch/PC(Steam)で、2026年発売予定。発表にあわせて、公式サイトやSteamのストアページなどが公開されている。

『配信少女ノ裏垢迷宮』は、ガールズバンドのメンバーたちが炎上騒ぎをきっかけに裏アカダンジョンへ引きずり込まれる、裏アカ迷宮ノベルRPGである。本作の世界では、世紀のボーカル・灯野ネオンを筆頭に活躍するガールズバンド「ラグドロップス」が、SNSで絶大な人気を誇っていた。しかしある日、何らかの出来事が発生。ラグドロップスは罪の告発によって、前代未聞の炎上に巻き込まれてしまう。さらに彼女たちが疑心暗鬼に陥る中、突如スマホが光りだす。少女たちは、SNSの闇が具現化した異界「裏U」へと引きずり込まれてしまう。炎上騒ぎの渦中にある少女たちの、公開処刑が繰り広げられる。

裏アカダンジョンUへ引きずり込まれた少女たちは、どこかにいるアカウントの主を見つけ出して殺すことで、生きて異界から出ようとする。本作は裏アカ迷宮ノベルRPGとされており、大きく2つの要素で構成されているという。まずダンジョン探索パートでは、少女たちが裏アカにはびこる悪意モンスターを殺しながら進行。ダンジョン奥に待つ「裏アカの主」の元を目指す。具現化した裏垢ダンジョンUから生きて脱出するため、裏アカの悪意と戦うのだろう。

また悪意に満ちた裏アカは、少女たちの誰かのものである。ウラオモテがいっぱいだというADVパートでは、具現化した裏アカダンジョンが誰のものであるのか、想像しながら真実へたどり着き、少女を公開処刑する。ダンジョン探索とADVパートによって、裏アカに込められた悪意や可哀そうな少女の姿などが描かれるのだろう。

本作の情報としては、登場キャラクターの情報が一部公開されている。強気な姿勢と独特なセンスで支持を得るカリスマ歌姫の灯野ネオン。毎日遺書を書いている、自殺が趣味の明るいギター少女・彩家リイル。強い女を自称する小さく虚弱なギター少女・一ノ瀬カイリ。自称サイコパスな皮肉屋逆張りベース少女・狭間ナギ。天使さまの声が聞こえるというおっとり優しいドラム少女・神楽クロア。4台以上のスマホでアカウントを演じ分ける明るい鍵盤担当の水無月メイカ。そして「裏U」の案内人として、『魔法少女ノ魔女裁判』の登場人物であった二階堂ヒロが登場する。『魔法少女ノ魔女裁判』とも何か関連があるのだろうか。

本作はパブリッシャーを務めるジー‧モードと、Re,AERのブランド「Acacia」の共同プロジェクトとなっている。Acaciaの過去作としては、2025年7月に『魔法少女ノ魔女裁判』をリリースしている。同作は記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー1万3562件中97%の好評を得てステータス「圧倒的に好評」を獲得。魔女候補である少女たちのキャラクターや、魔法の絡んだ事件などから、高く評価されている。同作は公式X(旧Twitter)アカウントによれば、10月時点で販売本数20万本を突破しているそうだ。

本作『配信少女ノ裏垢迷宮』は、ジー・モードとAcaciaによるノベルRPGとして8月に発表。先日には公式の裏アカにて一部情報の先行公開などもおこなわれていたが、今回正式に発表となったかたちだ。プレスリリースによると、開発はAcacia Gamesが担当。同社は、Acaciaと2002年創業のデベロッパー株式会社ハイドが設立したゲーム制作会社であるそうだ。またキャラクターデザインは、『魔法少女ノ魔女裁判』から引き続きイラストレーターの梅まろ氏が担当している。

配信少女ノ裏垢迷宮』は、Nintendo Switch/PC(Steam)向けに2026年発売予定だ。また本作は、11月9日に開催予定の「デジゲー博 2025」へ出展予定。会場では、本作の登場人物などが描かれた全8種のランダム缶バッジが、1個税込500円で販売される。

【UPDATE 2025/10/30 16:53】
開発元について追記

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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