スロット・ローグライクRPG『スロット＆ダガー』さっそく大人気。『SUMMERHOUSE』開発者が手がける、レトロな雰囲気が心地よいスロット魔改造ゲーム

パブリッシャーのFuture Friends Gamesは10月25日、Friedemann Allmenröder氏が手がける『スロット＆ダガー』（Slots & Daggers）をリリースした。対応プラットフォームはPC（Steam）。ゲーム内は日本語表示に対応している。本作はリリース直後から多くの好評を集めている。

『スロット＆ダガー』は、スロットマシン上で展開されるローグライクRPGである。舞台はゴブリンなどが登場するファンタジー世界だが、敵モンスターやマップなどはすべてレトロな雰囲気が漂うスロットマシンの画面上に表示されている。プレイヤーはそんなスロットマシンを操作して、襲いかかってくる敵を倒して生き延びることを目指すことになる。

ゲームプレイはスロットマシンを回して次々と現れる敵を倒し、獲得したコインで強化をしていくというサイクルで進行していく。バトルはターン制で、互いに攻撃・防御・回復といった行動をとり、相手の体力を0にすることを目指すシンプルなものだ。行動はスロットマシンで出した絵柄により決定される。

各絵柄はそれぞれに効果を発揮するため、必ずしも揃える必要はない。ただし3つの絵柄を揃えればクリティカルが発生し、絵柄ごとに効果が飛躍的にアップする。本作のスロットマシンは目押しが可能となっているため、クリティカルを狙うのも重要となるだろう。絵柄によっては目押しで効果が増減する「スキルチェック」という操作を求められることもある。目押しが得意なら常にクリティカルを出し続けることもできるかもしれない。

ゲーム開始直後には「錆びたダガー」「コイン」「木の盾」という3つの絵柄が選択可能である。錆びたダガーを出せば物理攻撃、コインを出せばコインを1枚獲得、木の盾を出せば敵の物理攻撃を防ぐシールド値が加算されるといった具合だ。リールの絵柄は戦闘の合間に、コインで新たに購入したり、強化したりできる。また、いらない絵柄の消去も可能。だんだん自分好みのスロットマシンに仕上げていくわけだ。常に効果を発揮するパッシブ強化要素も存在するため、スロットマシンに合わせて相性の良いものを選ぶようにしたい。

敵よりも先にプレイヤーの体力が尽きてしまえばゲームオーバーとなるが、この際に獲得できる「チップ」を使うことで永続的なスロットマシンの強化が可能。また、新たな絵柄のアンロックなどもされるため、プレイすればするほど最初から有利な状態でゲームを開始できるようになっていく。最初は倒せなかった敵が、次のプレイでは倒せるようになっていくような、成長している感覚も得られるだろう。

そんな本作はリリース直後から多くの好評を集めており、本稿執筆時点でSteamユーザーレビューは約250件、そのうち94％が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。本作はレトロな雰囲気とサウンドの心地よさの中、非常にテンポ良く進行するゲームである。想定プレイ時間は4〜8時間という小規模な作品ではあるものの、気軽にゲームプレイの気持ちよさを味わうことができる作品だ。レビューではゲームプレイのおもしろさが高く評価されていると同時に、グラフィックやサウンドといった演出面も好評を博している様子だ。

本作を手がけるFriedemann Allmenröder氏は、ドイツを拠点とするインディーゲーム開発者である。同氏は大学時代の友人と創設したGrizzly Gamesで、「非常に好評」ステータスを獲得している都市づくりストラテジー『ISLANDERS』や、「圧倒的に好評」ステータスを獲得しているフライトゲーム『Superflight』をリリースしている。また、個人開発作品である『SUMMERHOUSE』もリリースから4か月の時点で20万本以上を売り上げるなど、多くの人気作を世に送り出してきた（関連記事）。いずれの作品もジャンルは違えど雰囲気や心地よさが高く評価されており、本作も例外ではないようだ。

『スロット＆ダガー』（Slots & Daggers）はPC（Steam）向けに配信中。現在はリリース記念セールが開催されており、11月8日までの期間限定で定価の30％オフとなる税込644円で購入可能だ。