外骨格を装着し機械の脅威と対峙するSFアクションRPG『The Surge』最新ゲームプレイ動画公開
ドイツのデベロッパーDeck13 Interactive(以下、Deck13)による最新タイトル『The Surge』のゲームプレイ動画が公開された。Deck13は過去に『DARK SOULS』にインスパイアされた中世ファンタジーのアクションRPG『Lords of the Fallen』を手がけたスタジオである。『The Surge』は彼らのルーツを残しつつも舞台を退廃した未来社会に移したSFアクションRPGとなっており、単純な『DARK SOULS』フォロワーとは異なる独自色の強いシステムが導入されている。
本作で描かれる地球の未来は決して明るいものではない。急激な人口増と高齢化、さらには有害物質による公害病により社会制度は逼迫している。その上に地球温暖化や環境汚染といったグローバル規模の問題が重なり、人類だけでなく地球全体としても危機的状態にある。労働力のある人間はテクノロジーの進化により職を奪われつつあり、日銭を稼ぐためには郊外での過酷な肉体労働を続けなければならない。本作の主人公ウォーレンも例外ではなく、地球の生態系維持のために活動する大手企業「CREO」の末端ワーカーとして勤務している。ただし行き先は生身では到底遂行できないハードワークな現場ばかりである。そこでウォーレンはエクソスケルトン(日本で馴染みのある名称は外骨格またはパワードスーツ)を身にまとい、強化された身体能力をフル活用しながら職務にあたる。
しかしながら現場到着初日に問題が発生し、ウォーレンはエクソスケルトンが暴走した同僚やマシーンたちと戦うことになる。剣や斧ではなく、エクソスケルトンなくしては持ち上げられないような機械の塊こそが、硬質なマシーンを破る武器となる。雑魚でも難敵となりうるのが本作のコンバットであり、近接攻撃、防御、ドッジを駆使してタイミングを見計らいながら打撃を入れていく。戦闘はスタミナ制であり、リソース管理をしながら戦うことになる。このあたりはDeck13タイトルの底流にある『DARK SOULS』から影響されているのだろう。
『The Surge』を他の『DARK SOULS』フォロワーから差別化するポイントはここから先にある。ドッジの動きは外骨格を着用しているだけあって単なるロールやバックステップではなく、軽い跳躍で数メートル間をひとっ飛びする躍動感あふれるアニメーションとなっている。また本作では弱・強攻撃ではなく、縦・横攻撃を使い分けることになる。敵の特定部位にロックオンして攻撃できるため、弱点を的確に突くためにも武器を振る方向は重要なのだ。特定部位へのダメージを蓄積すれば、フィニッシュブローとなる致命攻撃を発動できる。すると敵本体から部位がもぎ取れ、クラフトアイテムとして拾える。集めた部位は装備品の作成・強化に使用される。
ステージデザインについては「メトロイドヴァニア」風の作りになっており、特定のパワーアップを入手するまで進行できないエリア、ショートカット、隠し要素が豊富に用意されている。隈なくエリアを探索するプレイヤーは報われるのだ。ステージのデザインだけでなく、重厚なマシーン、とくに巨大メカ型のボスデザインも本作の醍醐味となるだろう。開発初期段階の映像ではあるが、モブ戦・ボス戦の一部はE3 2016で公開された下記動画で披露されているため、気になった方はそちらも参考にしていただきたい。
『The Surge』の対象プラットフォームはPC/PlayStation 4/Xbox One。リリース予定時期は2017年内となっている。