ハードコア仕事辞めゲーム『Escape 9 to 5』発表。開発者も仕事を辞めて作った、新たな高難度空登りゲーム

Room Zero Studiosは10月19日、ハードコア空登り系アクションゲーム『Escape 9 to 5』を発表した。

デベロッパーのRoom Zero Studiosは10月19日、アクションゲームEscape 9 to 5を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。

『Escape 9 to 5』は、9時出社・17時退勤の退屈な生活から脱出する3Dアクションゲームである。プレイヤーは一人のオフィスワーカーとして、決まりきった日常を抜け出す挑戦をすることになる。オフィスの外にはなぜか、さまざまなオブジェクトが宙に浮かんでおり、プレイヤーは何度も大幅に戻されながらステージを進んでいくのだ。

ゲームプレイは基本的にはプレイヤー自身を操作してステージを進んでいくことになる。ステージを構成するオブジェクトは、ディスプレイや机といったオフィスワークを象徴しているものが多いようだ。場所によってはオブジェクトが動いていることもあり、慎重に進むだけでなく、勢いに乗ってタイミング良く進まなければならない場所もありそうだ。

また、トレイラーの映像では、左右から走ってくる大量の車の動きを見極めて道路を進む場面や、車に乗って進む場面も見受けられる。ステージ進行に伴い、時には趣向を変えた難しさを突きつけてくる構成になっているようだ。

開発者によれば、本作は『Chained Together』や『Only Up!』を参考に作られているとのことである。まるで会社からの強烈な引き止めで退職を阻まれるかのような、全体として非常に高難度のステージが待ち構えていることだろう。ちなみに本作にはチェックポイントが2箇所だけ存在しているという。長いステージを進むにあたってチェックポイントの存在は、多少の支えとなってくれそうだ。

本作を手がけるRoom Zero Studiosにとっては、本作が初開発作品とみられる。開発者本人と思われるReddit上の投稿によれば、本作を開発するために「9時出社・17時退勤の仕事を辞めた(I quit my 9 to 5 job)」とのことである。ちなみに「9 to 5」というフレーズは、典型的な勤労形態を表す言葉であると同時に、創造性のない決まりきった仕事という意味合いを含むこともある。本作には開発者自身の実体験をもとに、抑圧された思いや、退職するにあたっての苦難の道のりが盛り込まれているのかもしれない。

『Escape 9 to 5』は、PC(Steam)向けに開発中。開発者の投稿に基づけば、予定価格は5ドル(約750円)。2025年11月にリリース予定となっている。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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