高評価ニンテンドーDSホラー『Dementium: The Ward』Steam版、10月27日リリースへ。カルト的人気誇る“閉鎖病棟”が蘇る

Atooiは10月19日、『Dementium: The Ward』Steam版を10月27日にリリースすると発表。本作は異形の怪物がはびこる廃病院から脱出するホラーゲームだ。

デベロッパーのAtooiは10月19日、『Dementium: The Ward』Steam版を10月27日にリリースすると発表した。本作は海外ではNintendo Switch/PS5/PS4向けリマスター版が販売されており、今回PC(Steam)に向けても登場するかたちだ。ストアページ表記によると日本語表示には対応しない見込み。

『Dementium: The Ward』は、ニンテンドーDSに向けて海外では2007年、日本国内向けには『DEMENTIUM~閉鎖病棟~』として2008年にリリースされたホラーアドベンチャーFPSだ。本作にて主人公は廃墟となった病院にてひとり目を覚ます。どうして廃病院にいるのか記憶を失っている主人公は、謎を解き明かすために暗闇に包まれた病棟を探索し、脱出を目指す。

廃病院にはゾンビのような人型生物や異形の怪物が登場。プレイヤーを発見すると襲いかかってくるため、病院内に存在する拳銃、ショットガン、電動のこぎりなどを拾得し、武器を使い分けて戦うことになる。本作はこのほかにもさまざまな武器種があり、シングルプレイFPSとして敵との戦闘が楽しめると好評。また異形の恐ろしさ、廃病院の不気味さの演出もクオリティが高く、高い評価を獲得する作品となっている。

本作については、日本国内での生産が打ち切られたタイトルでもある。本作の邦題『DEMENTIUM~閉鎖病棟~』に関して、「閉鎖病棟」が実在の医療用語であること、ゲーム内に精神病を思わせるワードが複数登場することから、精神病患者への差別を助長するとして日本精神科病院協会が抗議。当時の販売元であった株式会社インターチャネルが謝罪するという一幕もあった(関連記事)。

そんな『Dementium: The Ward』Steam版は10月14日に発表。そして10月19日、その発売日が10月27日と正式に発表されたかたちだ。ちなみにAtooiによれば、本作のSteam版リリースを発表した際の反響はすさまじいものだったようで、Xの発表ポストは20万件のインプレッションを記録したほか、Steamのウィッシュリスト登録件数も、24時間で4287件寄せられたそうだ。

反応を寄せたユーザーは世代もさまざまで、中には20回目の購入になるという熱狂的ファンもいる模様。オリジナル版のリリースから18年を迎えた今となっても、本作の人気はいまだ健在のようだ。

『Dementium: The Ward』はPC(Steam)向けに10月27日リリース予定だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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