Discord、流出した個人情報は「7万人分以上」との発表。カスタマーサポート委託先への不正アクセスを受けて

Discord社は10月8日、先日カスタマーサポート委託先におこなわれた不正アクセスにて、身分証明書の写真が流出したユーザーが7万人にのぼる可能性があると発表した。

Discord社は10月8日、一部のDiscordユーザー情報が漏洩した事象について、身分証明書の写真が流出したユーザーがおよそ7万人にのぼると発表した。本件は10月3日、Discordのカスタマーサポート委託先のサードパーティーが不正アクセスに遭遇し、カスタマーサポートを利用した一部ユーザーの情報が流出していたものだ。流出した内容としては、政府発行の身分証明書の写真などが含まれているという。

Discordは、テキストチャット・音声通話・画面共有などが可能なアプリだ。ユーザーが好みのテーマのサーバーを立て、そこにほかのユーザーが集う仕組みが特徴。PCおよびスマートフォン向けのネイティブアプリのほか、ブラウザ版やコンソール向けの連携機能も用意されている。

Discord社は10月3日、一部のDiscordユーザー情報が漏洩したことを発表。これは同社のカスタマーサポート業務を請け負っているサードパーティーへの不正アクセスとのこと。攻撃者はDiscordから身代金を要求する目的でユーザーデータにアクセスしたようだ。また漏洩した情報は、具体的にDiscordユーザー名やメールアドレス、支払い方法、IPアドレスなどが存在。加えて年齢判定に異議を申し立てたユーザーについては、身分証明書の画像をやりとりすることもあるため、それらの画像も流出した可能性がある、としている。

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今回、その流出規模が明かされたかたち。身分証明書の写真が流出したユーザーは約7万人にのぼる可能性があるとのこと。この数値はあくまで身分証明書の写真の流出があったユーザーの数となっており、全体としてはさらに多くのユーザーの情報が漏洩したことになるだろう。なお身分証明書の写真の流出があった可能性のあるユーザーについては、[email protected]より送られる連絡メールに明記されるとのことだ。一方でこれはDiscordそのものへの不正アクセスではないため、パスワードやDiscord上でのやり取り、クレジットカードのCVVコード(セキュリティコード)などの情報は流出した対象ではないという。

Discord社は今回の件に関し、連絡は[email protected]からのメールのみで、電話による連絡は一切取らないと明言している。仮に本件に関するメッセージ、および連絡があった場合にも、差出人とその連絡手段については注意して確認したいところだ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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