高難易度脱出ゲーム『トモヒガラ』Steamにてお披露目。重量に応じて“時間の進み方”が変化する、記憶喪失少女とロボットの脱出劇
LV1のラスボス氏は10月6日、『トモヒガラ』のSteamストアページを公開した。

開発者であるLV1のラスボス氏は10月6日、『トモヒガラ』のSteamストアページを公開した。同作はPC(Steam)向けにリリース予定。PVやスクリーンショットなども公開中となっている。
『トモヒガラ』は、行動の順序や取捨選択によって奇妙かつ複雑な建物からの脱出を目指す、高難易度の脱出ゲームである。本作のメインキャラクターであるイーリャは、記憶喪失の少女だ。本作で彼女は、気がつくと見知らぬ空間にいた。彼女はサポートAIのモップと共に、奇妙で複雑な建物から脱出することになる。仕掛けやパズルに満ちた建物を探索する、脱出ゲームが繰り広げられる。


主人公の少女イーリャは外につながる扉を開くため、刻一刻と状況が変化する中で奇怪な建物を進んでいく。彼女の行く先には、ガラスで封じられた道や鍵のかかったボックスなど、さまざまな仕掛けが待ち受けている。プレイヤーは大きなハンマーでガラスを割って先へ進むなど、アイテムなどを活用して建物内を進んでいくようだ。
ただし本作では、行動ごとに時間が進み、常に状況が変化していく。本作では時間が「stepシステム」によって管理されている。stepは行動ごとに進行。たとえば「スイッチを押してから10stepだけ開く扉」があった場合、10step以内に扉を通った先で作業を終え、戻ってこなければ閉じ込められてしまうのだという。さらに本作ではアイテムに重量が設けられており、所持重量によって行動ごとに経過するstepが変動。荷物が重い場合には1回の行動で消費するstepが増加し、軽装の場合と比べて半分しか動けない場合もあるそうだ。本作では行動やアイテムの取捨選択なども重要になるのだろう。
また本作では、外につながる扉を開くため、5つの鍵を集めることが目的とされている。救済措置として、ロボットの分解でも鍵の獲得が可能。最大5つの鍵が手に入るものの、主人公のイーリャはロボットを壊したくないそうだ。

本作は、現役高専生だというLV1のラスボス氏が手がけている。同氏のX(旧Twitter)アカウントによれば、本作は同氏を含むチームで制作中。ドット絵を茶碗氏が担当しているそうだ。
本作についてLV1のラスボス氏は、 『やばたにえん』風のインディーゲームとも説明している。『やばたにえん』とは、Yotalien Gamesによるマルチエンドの謎解き&脱出ゲーム。舞台となる屋敷にはトラップに囚われた少女が多数登場し、プレイヤーの行動によっては彼女たちの死も多数待ち受けていた。2025年3月のLV1のラスボス氏のポストによると、本作では『やばたにえん』のSTEPシステムに、オリジナルの重量制限をかけあわせているという。謎解きや惨劇が、オリジナルのシステムと共に描かれるのかもしれない。
『トモヒガラ』は、PC(Steam)向けにリリース予定。またストアページなどによれば、デモ版も公開予定であるようだ。