銛漁ホラーゲーム『ウミガリ』発表。チラズアート新作では霧深い海で、奇怪な魚やナニカと出会う
チラズアートは10月8日、『ウミガリ(UMIGARI)』を発表。銛での漁をおこなうゲームとのことだが、漁にあたっては奇怪な魚だけではなく、謎の存在にも出会うのだという。

国内のデベロッパーであるチラズアートは10月8日、『ウミガリ(UMIGARI)』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。発表にあわせてSteamストアページとデモ版が公開されている。
『ウミガリ』は、霧に包まれた海域で漁をおこない奇妙な魚たちにも出会う、1人称視点の銛漁ゲームである。本作の舞台は、架空の日本の霧深き海だ。主人公はそんな大海原にて、銛を用いてスピアフィッシングを行っていく。霧に包まれた海域では、一人で探索を進めるほど奇怪な魚たちが姿を現す。船で遠くへ行けば報酬は大きいものの、無事に帰れる保証はない。謎の神社や奇妙な魚屋、水面より現れる巨大ななにかも存在。霧深き海で漁を繰り返す内になにかに出会ってしまう、緊張感のあるゲームプレイが待ち受けているようだ。


本作でプレイヤーは、霧深き海にて銛漁をおこなうようだ。公開された動画やスクリーンショットでは、船上より銛を持って魚を狙い撃ち、魚を獲っている様子が移されている。ストアページによると、銛漁ではタイミングと正確さが試されるとのこと。緊張感のある銛漁がゲームプレイの一部として待っているようだ。また本作では銛漁で獲った魚を売り、燃料の購入や船の強化をおこなう。具体的にはスピードと燃料の拡張や、銛の強化ができる。遠くの海へ漕ぎ出すと、島や秘宝が発見可能。大海原を探索していくと、海域ごとに希少な魚や隠された発見、強力な装備も待っているようだ。しかし本作では、遠くに行っても無事に帰ってこられる保証はない。霧深き海での漁では、奇怪な魚や危険が待っているのだろう。


本作を手がけているチラズアートは、兄弟でホラーゲームを制作しているというデベロッパーだ。過去作としては、『赤マント』や『夜勤事件』、『閉店事件』など多数の短編ホラー作品を制作してきた。2025年1月にリリースした前作『呪われたデジカメ』では、記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー528件中76%の好評率を獲得。『夜勤事件』については映画化が発表されており、2026年に全国にて公開予定とされている。
チラズアートは、2023年には5本のゲームをリリースするなど、ハイペースで短編ホラー作品をリリースしてきた。今回発表された新作『ウミガリ』では、前作のリリースよりすでに約9か月が経過している。本作の開発では、プロトタイプの制作を経て開発を進めてきたことが伝えられており、これまでとは違ったスタイルでゲームの制作が進められているようだ。
また本作は、ストアページ上では一人称銛漁ゲームなどと称されているものの、動画やスクリーンショットでは不穏なシーンも登場。チラズアートが制作していることも考慮すると、何らかの恐怖にも期待できそうだ。公開されたデモ版では、船の操作や銛を使った漁といった要素が登場。魚の売却による船の強化も含めて、少なくとも基本的なシステムが体験できるようだ。