セガと国際オリンピック委員会(IOC)がライセンス契約締結へ。『ソニック』シリーズと五輪のコラボレーション、ふたたび

セガと国際オリンピック委員会(IOC)は10月7日、ライセンス契約を締結したと発表。公式ライセンス商品の展開をはじめとしたコラボを実施していくようだ。

株式会社セガと国際オリンピック委員会(IOC)は10月7日、ライセンス契約を締結したと発表。『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』シリーズの公式ライセンス商品の展開に向けた契約とのこと。

今回の契約によれば、セガとIOCは協業し、「ファイブ・リングス」コラボレーションを展開するとのこと。公開されたコラボレーションビジュアル第1弾では、オリンピックのシンボルである五輪の色にあわせ、ソニックやシャドウ、ナックルズなどが集まった様子や、5色で描かれたソニックの姿が公開されている。

また今回の発表にあわせ、セガとIOCは2026年にフルコレクションを発売予定とのことで、コラボレーションデザインを商品化するにあたって、デザインを活用するブランドを募集しているとのことだ。

なお本ライセンス契約は、IOC総会が採択した「オリンピック・アジェンダ2020+5」と呼ばれるロードマップに基づくもので、「連帯」「デジタル化」「持続可能な開発」「信頼性」「経済的・財政的なレジリエンス」に対処するための提言がまとめられている。提言された取り組みには、「グローバル・ライセンシング・ストラテジー」なるものが挙げられており、オリンピック・ブランドを強化/推進するにあたって、オリンピック開催期間外にも展開でき、ファンを魅了できる企画開発を目指しているようだ。『ソニック』シリーズは、そうしたIPとしての魅力のほか、さまざまなブランドへの展開が見込めるものとして、白羽の矢が立ったのだろう。

『ソニック』とオリンピックといえば、任天堂とセガが『マリオ&ソニック』シリーズとしてスポーツゲームをリリースしていたことが記憶に新しい。とはいえ、こちらは利益獲得にあたってNFTなどを用いる方針転換や、ライセンス契約の失効もあり、2020年(開催は2021年)の東京オリンピックを最後に、シリーズ作品は終了していた(関連記事)。ところが今回は再び『ソニック』とオリンピックのコラボが発表された。ゲームだけでなく広範なジャンルでのコラボをおこなうようで、幅広い商品展開がみられるのだろう。また2020年以来となる、オリンピックを取り扱った『ソニック』作品がリリースされるかもしれない。今後の動向も見守りたいところだ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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