立ち退き強制エビ怪人FPS『ダイバデストラクタ』Steamにてお披露目。拉致られて海洋怪人と戦わせられる、やたらと主人公が不幸なゲーム

胡籙ユギ(Yugi Yanagui)氏およびわくわくゲームズは9月30日、FPS『ダイバデストラクタ』のSteamストアページを公開した。

胡籙ユギ(Yugi Yanagui)氏およびわくわくゲームズは9月30日、『ダイバデストラクタ(DAIBADESTRUCTOR)』のSteamストアページを公開した。同作はPC(Steam)向けに、2026年リリース予定。Steam版は完全版となっており、新ステージなども用意されているそうだ。

『ダイバデストラクタ』は、首に爆弾を付けられた主人公が改造人間たちの海底基地を破壊する、レトロ風のFPS作品である。本作の世界は、悪の秘密結社「トウバ暗黒機関」によって支配され、人間や地上生物が改造人間によって淘汰された世界だ。

西暦4078年、かつて世界征服を成し遂げたトウバはブラック企業となり、東京湾の再開発計画を進めていた。しかし、脱走した魚介系改造人間たちが東京湾の海底基地へ逃げ込み、トウバの開発事業を妨害する。事態に対し、トウバは無職の改造人間を拉致。首輪爆弾を取り付けてお台場から海底基地へ突き落とし、立ち退き作戦を遂行しようとする。本作のメインキャラクターであるエビストロガスは、千葉県酒々井町在住のエビ怪人である。求職活動をしていた彼女は、トウバによる立ち退き作業に採用。首に爆弾を取り付けられ、海底都市で戦うことになってしまう。海底基地の陰謀を暴き、首輪を取り外す手段を探す、不幸なエビ怪人の戦いが繰り広げられる。

トウバに採用されてしまったエビ怪人は、左手の遠距離武器ネイルガンと右手の近接武器ドリルを活用して、海洋怪人たちと戦っていく。本作はかんたん操作のレトロ風FPSと謳われている。ネイルガンとドリルを活用して、立ちはだかる海洋怪人たちを倒しながら違法建築物の集合体である海底基地を攻略するのだ。ストアページによると、時に仲間を救いながら先へ進むという。旧時代の生き物をひろうと、何か良いことが起こるかもしれないそうだ。黒/白/赤の3色を用いた目を惹くグラフィックも特徴だろう。

本作は、イラストも手がける胡籙ユギ氏が制作している。過去作としては、『Ultrawalk』をリリース。『Thousand carats of raw meat(仮題)』が開発中となっている。本作『ダイバデストラクタ』は、2025年1月より開催された黒/白/赤の3色だけでゲームを作る「おもしろ作ろう tri-mono jam」の参加作品として、2025年2月にitch.ioで公開。不条理な世界観の一端や、シンプルな銃撃戦が繰り広げられていた。

Steam向けの『ダイバデストラクタ』は、同作の完全版とされている。完全版では新たに映画館や海底鉄道といった施設も登場。ゲームジャム版では途中までだった海底基地での戦いも含めて、パワーアップした内容が待ち受けているのだろう。

『ダイバデストラクタ(DAIBADESTRUCTOR)』は、PC(Steam)向けに2026年リリース予定だ

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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