“ザナックライク”な高速シューティング『アロンダイト』10月29日発売へ。「プレイヤーの危険度」によって敵の警戒が激化する、難易度可変STG

個人ゲーム開発者のコピカル氏は9月29日、『アロンダイト』を10月29日に発売すると告知した。『ザナック(ZANAC)』ライクを謳う超高速縦スクロール2Dシューティングゲームである。

個人ゲーム開発者のコピカル氏は9月29日、『アロンダイト(ARONDIGHT)』を10月29日に発売すると告知した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は税込700円となっている。

『アロンダイト』は、対AI戦闘機に乗り込み大帝との最後の戦いに挑む、『ザナック(ZANAC)』ライクを謳う超高速縦スクロール2Dシューティングゲームである。本作の世界では、AIの高度な発達により難病の治療や光速度航行の開発など、数々の難題が解決されていた。人間の感性に近いAIも作られ、高度知能AIが社会システムそのものの判断を委ねられるようになっていった。しかし、ある国家の最高意志決定機関AI「RA6」の反乱をきっかけに、AIたちが人類に反旗を翻す。機械との過酷な世界大戦が起こってしまったのだ。本作でプレイヤーは、対AI戦闘機型小型有人艦「MSX-3 アロンダイト」に乗り込み、新種族の頂点「大帝」を自称するRA6との最後の戦いに挑む。3年間の戦争により総人口の7割が失われた世界で、強大なAIとの戦いが繰り広げられる。

大帝との戦いは、縦スクロールの2DSTGとして展開される。メインショットやサブウェポン、ボムといった兵装を活用。敵を殲滅しながら攻撃を回避し、ステージを進んでいくのだろう。

特徴的なシステムとしては、本作には数値の上昇によってゲームの難易度が上昇する「危険度(DANGER-LEVEL)」が設けられている。危険度は、敵がプレイヤーをどれだけ脅威として警戒しているかを示す数値だ。危険度は、メインショットの強さやメインショットの使用、敵の撃ち逃しなどによって上昇。偵察機など一部の敵は、登場中に危険度を少しずつ増加させるのだという。偵察機や地上の構造物などの破壊、被弾によるアロンダイトの撃墜、適用際放題の壊滅時などによって危険度は下げられる。本作では危険度とも向き合いながら、RA6と戦っていくわけだ。

また本作ではサブウェポンが数種類存在。ミサイルやカッター、サテライトなど、取得したチップによってサブウェポンを切り替えられる。取得できるサブウェポンが時間で切り替わるルーレットタイプのチップも登場するそうだ。要素としては、カジュアル/ノーマル/ハードの3種類の難易度が搭載。カジュアルではサブウェポンのレベルが上がっている場合、敵の攻撃を受けてもミスにならず、サブウェポンのレベルが下がるのだという。

本作は、個人ゲーム開発者のコピカル氏が手がけている。過去作としては『ブロック崩し』、ターン制ストラテジー『ドラゴンズルーラー』をリリースしてきた人物だ。同氏は本作について『ザナック』ライクとも表現している。『ザナック』とは、コンパイルが開発し1986年にリリースされたSTGだ。MSX向けにリリースされた後、多数の移植版なども登場。関連作品もいくつかリリースされてきた。

コピカル氏のポストによると、同氏は『ザナック』が一番好きなSTGであり、「ファミリーコンピュータ ディスクシステム」版『ザナック』の進化系が遊びたかったので、本作を作っているとのこと。『ザナック』を意識した内容であるため、ソウルライクやローグライクのような、「ザナックライク」と称されているのだろう。また本作では、多数のインディーホラーゲームなどに携わってきた中村修人氏が、BGM全曲とSEの一部を手がけているそうだ。

『アロンダイト(ARONDIGHT)』はPC(Steam)向けに、税込700円で10月29日発売予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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