「ガールズバンドクライ」の泥酔者運送ゲーム『桃香(を)ワッショイ』さっそく妙な人気博す。定価500円・“試遊クリア率4%”の激むずシュール体験
東映アニメーションは9月29日、『桃香(を)ワッショイ』をPC(Steam)向けにリリース。アニメ「ガールズバンドクライ」での内容を用いた2Dプラットフォームアクションゲームであり、さっそく好評を博している。

東映アニメーションは9月29日、『桃香(を)ワッショイ』をPC(Steam)向けにリリースした。本作はアニメ「ガールズバンドクライ」(以下、ガルクラ)から生まれたゲームであり、リリースから間もなく、原作ファンたちからの高評価を獲得している。
本作は、東映アニメーション制作のアニメ「ガルクラ」から生まれたゲームだ。「ガルクラ」では、高校を中退して上京した主人公・井芹仁菜が、河原木桃香、安和すばる、海老塚智、ルパとともにバンド「トゲナシトゲアリ」を結成。厳しい現実と向き合いながらも前に進む彼女たちが描かれている。

そんな「ガルクラ」については、2024年8月にゲームプロジェクトが手がけられると発表されていたものの、タイトルやそのゲーム内容は不明だった。ゲームプロジェクトそのものは先日9月23日に『ガールズバンドクライ First Riff』として発表されたが(関連記事)、それとは別に、アニメスタッフがゲーム内容の予想として制作したタイトルが『桃香(を)ワッショイ』である。
『桃香(を)ワッショイ』はアニメにおいて、泥酔した桃香を担ぎ上げて運んだ場面をゲーム化している。道中ではビール缶などが飛来。当たると押し戻されてしまうため巧みにかわしつつ、時間内にソファーまで送り届けることになる。本作は公式YouTubeチャンネルにてキャラクターの声優を務めたキャストによる実況プレイもおこなわれ、題材やゲームプレイのシュールさが話題となっていた。
今回、そんな本作が実際にSteam向けにリリースされたわけだ。なおリリースに先駆けて今年9月25日から9月28日まで開催されていた「東京ゲームショウ 2025」にて「桃ワショ試遊チャレンジ」として出展。試遊ではクリア率はわずか4%であることや、Steam版では試遊や実況プレイの3倍の長さを誇るextraモードが実装されることも伝えられていた。
そうして9月29日のリリースを迎え、話題となった本作はさっそく高評価を集めている。Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で、全210件中95%が好評を投じる「非常に好評」ステータスを獲得。このままレビューが寄せられれば、好評率95%、全500件以上の「圧倒的に好評」ステータスも獲得できるペースだ。
本作はアニメ「ガルクラ」における印象的なシーンが用いられており、仁菜とすばるが桃香を運んだ道中の大変さを“追体験”できるとして、「ガルクラ」ファンから奇妙な形で好評を博している。シンプルな絵作りから来るシュールさが笑いを誘う一方で、いわゆる“鬼畜ゲー”と呼ばれる高難易度タイトルでありやりごたえがあることや、通常価格500円とお求めやすいことも相まって、好評が相次いでいるようだ。
『桃香(を)ワッショイ』はPC(Steam)向けに販売中。なおリリース記念セールとして10月13日まで、定価の20%オフとなる400円で購入可能だ。