薬物幻覚サイコホラー『BrokenLore: DON’T LIE』発表。グロテスクに崩壊していく現実、高評価東京引きこもりホラーのスピンオフ新作

Wired Productionsは9月29日、『BrokenLore: DON’T LIE』を発表。本作は『BrokenLore: DON’T WATCH』のスピンオフとなるサイコホラーゲームだ。

パブリッシャーのWired Productionsは9月29日、Serafini Productionsの手がける『BrokenLore: DON’T LIE』を発表した。本作の対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)で、ストアページ表記によるとゲーム内は日本語表示および日本語音声に対応する。

『BrokenLore: DON’T LIE』はホラーゲームだ。開発元Serafini Productionsが手がける『BrokenLore』シリーズのひとつ、『BrokenLore: DON’T WATCH』のスピンオフとなる作品となる。『DON’T WATCH』では東京のアパートに住む引きこもりの青年・真司を主人公として、精神世界を通じ、百の目を持つ怪物「ヒャクメ」に立ち向かうストーリーが描かれていた。

『DON’T LIE』の主人公・ジュンコは、リハビリセンターで出会ったシンジとヒデオとの再会を望んでいる。そんなジュンコの壊れやすい世界が描かれるそうだ。ジュンコは狭いアパートで暮らし、電話をしたりして過ごすこともあるものの、自分の中にある破滅的な衝動に葛藤しているのだという。そういう状況もあってか、彼女は薬に依存。その結果ゆがんだ幻視や不安定な境界領域に引きずり込まれてしまう。そこでは幻覚が襲い掛かるため、探索やステルスで生き延びていくのだ。

そんなジュンコは自身の心を落ち着かせるために「Fantasy Boy」と呼ばれるレトロ風の横スクロールゲームをプレイしている。しかしそれもやがてジュンコの現実と融合していく。不気味で奇妙な光景の中で繰り広げられるストーリーの行方も気になるところだ。

本作を手がけるSerafini Productionsは東京・渋谷に所在するスタジオで、ドリコムにて新規事業開発マネージャーを務めるSebastiano Serafini氏によって設立。『BrokenLore』シリーズとして数々のホラーゲームを発表、リリースしている。現時点では『DON’T WATCH』のほかに『BrokenLore: LOW | 霧雨村』がリリース済み。『DON’T LIE』のほかには、『BrokenLore: DARK DAWN』と『BrokenLore: UNFOLLOW』が発表されている。

同シリーズは現実と幻覚が入り混じる奇妙な世界や、精神にゆがみのある登場人物視点で描かれるサイコホラーの演出といった点が好評を博している。本作も同様のスタイルで描かれるということで、Serafini Productionsの持ち味が活かされた作品となりそうだ。

『BrokenLore: DON’T LIE』はPC(Steam/Epic Gamesストア)向けにリリース予定だ。発売時期は現時点で未定。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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