圧倒的に好評オープンワールド火星運搬シム『Mars First Logistics』正式リリース&大型アプデで日本語対応。貨物にあわせてマシンを自作、低重力な荒野で安全配達
Shape Shop氏は9月26日、『Mars First Logistics』を正式リリースした。物理演算された火星を舞台とするオープンワールド運搬ゲームだ。

インディーゲームスタジオのShape Shop氏は9月26日、『Mars First Logistics』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。同時に大型アップデートも実施され、日本語にも対応している。
『Mars First Logistics』は物理演算された火星を舞台とするオープンワールド運搬ゲームだ。線画調のグラフィックでプロシージャル生成される火星には点々と植民コロニーが存在。しかし、それぞれのコロニーは起伏の激しい荒れた大地によって隔てられている。そこで必要になるのが、遠隔操作で物資を運搬するローバー(ロボット)だ。プレイヤーは自由にパーツを組み合わせてローバーを建造し、コロニー間でさまざまな形状の物資を運ぶこととなる。ちなみにソロプレイおよび最大4人のオンライン協力プレイにも対応している。

ゲームサイクルとしては、コロニーでミッションを受注し、貨物の形状に応じてローバーをクラフト。そのローバーで無事に運搬することができれば、報酬としてお金、設計図、新たなパーツなどを入手する。また、各コロニーも少しずつ発展する。そうして、次々と依頼される貨物に応じて、新たなローバーをクラフトして運搬を繰り返していく。
しかしながら、本作で依頼される貨物は、重心が離れた重い建材、衝撃により壊れる精密機械、箱に入った果物、裏返してはいけないピザなど、重さや形やサイズがさまざま。そして、地球より重力が小さい火星の大地は凹凸が激しく、運搬中にちょっとした段差で車体が跳ねたり横転したりする。もちろん貨物が落ちることもある。そこで、100種以上のパーツから自由にローバーを組み立てるわけだ。凹凸に耐えやすい大型車輪を採用したり、ロボットアームで貨物をがっちり掴んだり、落ちないよう荷台に荷物を載せたりなど、限られたリソースと創造力を発揮して最適なローバーを組み上げよう。ゲームを進めるとロケットエンジンを使って空を飛ぶことも可能だ。


本作は2023年6月にSteamにて早期アクセスとして配信開始。Steamユーザーレビューは約1200件のうち、96%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。早期アクセス中には5回の大型アップデートがおこなわれており、新たなパーツや新たなエリアが追加されてきた。また、運搬だけでなく採集した資源を消費して、道路、モノレール、送電線などの構造物を自由に建設できるミッションも追加。そして2年以上の早期アクセスを経た9月26日、ついに正式リリースされ、同時に大型アップデートもおこなわれている。
アップデートではまず、英語のみであった本作に日本語を含む7言語が追加。パーツの説明などが理解しやすくなるだろう。また、新たなエリアに10のメインミッションが追加。これらのミッションはパズル要素が強く、これまでに入手したパーツの柔軟な組み合わせが求められるという。
さらに、新たに自動化パーツが登場。本作では掴んだり、上下したりなどにはボタン操作が必要であったところ、他のパーツの動きをトリガーとして動作を設定することが可能となる。追加されたミッションでは自動化パーツの使い方が重要になるかもしれない。このほかにも新たなパーツや音楽など、さまざまな追加要素や改善がおこなわれているため、詳細はパッチノートを参照されたい。
ちなみに本作はSteamワークショップにも対応している。プレイヤーが作成したローバーのデザインを共有できるほか、公開されたデザインをサブスクライブすることで作成することも可能だ。難しい貨物を運ぶ際に使ったり、ベースとして改良するのもいいだろう。
『Mars First Logistics』はPC(Steam)向けに早期アクセスとして配信中。現在はリリース記念セールとして10月10日まで、40%オフとなる1380円で購入可能だ。