次なるPS5/PCの大型期待作『Phantom Blade Zero』最高難易度ボスは「格ゲー風AI」搭載。“ヒット確認”までする、パターン読み困難な凶悪ボスに
S-GAMEが手がける『Phantom Blade Zero』によれば、最高難易度では、ボスクリーチャーに“格闘ゲーム”のような立ち回りをおこなうAIが搭載されるとのこと。

中国のスタジオS-GAMEは『Phantom Blade Zero』をPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5向けにリリース予定だ。なお現時点でリリース時期は未定。そんな本作の最高難易度では、ボスクリーチャーに“格闘ゲーム”ライクなAIが搭載されるという。海外メディアGamesRadar+などが報じている。
『Phantom Blade Zero』は、濡れ衣を着せられた暗殺者が残された時間で黒幕へ復讐を果たす、カンフーパンクアクションRPGである。本作の舞台は、架空の世界「ファントムワールド」。中国武術やスチームパンクといった要素を取り入れられた世界だという。主人公は、オーダーと呼ばれる組織に所属するエリート暗殺者として、強大な敵や人間離れした怪物とアクションを繰り広げていく。

GamesRadar+での報道によると、本作のディレクターである梁棋炜(Qiwei Liang)氏は、PC Gamer Magazineの最新号にて本作のボス「Huangxing」との戦闘について語っている。Liang氏によると、本作の通常難易度では、Huangxingとの戦闘にはソウルライク的要素が存在。ある一定のコンボが存在し、何度も戦闘にトライすればそのコンボを理解し、隙をつくことができるという。
しかし、本作の最高難易度「Hellwalker」では、Huangxingの動きは一変。全く違う戦闘を楽しめるとのこと。通り一遍な攻撃パターンを繰り返すのではなく、状況を解析し、ボスにとっての“有利不利”を理解するのだという。そして状況によって攻撃を使い分けるクレバーな立ち回りを行うとのこと。
さらに、Huangxingには「lucky draw」と呼ばれる状態も搭載。ボスがプレイヤーに攻撃をヒットさせた場合はコンボを継続させるが、初撃が外れた場合は別の行動を取るという。格闘ゲームにおける、いわゆる「ヒット確認」のように、攻撃のヒット結果によって、次の行動を決めていくようだ。

つまり本作のボスは、『ストリートファイター6』などでCPU戦をこなすような、“格闘ゲーム”的な動きが可能なのだ。実際Liang氏によれば、Hellwaker難易度でのゲームデザインでは格闘ゲームのコンセプトを借用し、AIに取り入れようとしたという。通常難易度ではソウルライクのようにリプレイによってボスの癖を掴むことができるが、最高難易度ではプレイヤー自身のスキルやアドリブ力が試されるということだろう。
ちなみに本作の公式Xのポストによると、本作のジャンルは「ソウルライク」ではないとのこと。『ダークソウル』シリーズなどに代表される、武装の重みが感じられるゲームスピードではなく、例えばハック・アンド・スラッシュのようなスピーディーさが特徴になるとのこと。また先述したように、最高難易度では、ボスを特定の攻撃パターンに誘導するようなゲームプレイというよりは、行動の“読みあい”に発展するようなゲームプレイも展開されるのかもしれない。
とはいえ、開発陣は本作を既存のジャンルで捉えることを良しとしておらず、「本作はソウルライクでもなければトラディショナルなアクションゲームでもない」と発言している。Liang氏は、本作を「カンフーアクションゲーム」という新たなサブジャンルを定義するものだと発言。既存のゲームジャンルに縛られない、新しいかたちのアクションRPGを目指しているとのこと。本作の発売日はまだ不明だが、どのような作品になるのか期待したいところだ。
『Phantom Blade Zero』はPC (Steam/Epic Gamesストア)/PS5にてリリース予定。