『サイバーパンク2077』続編には、前作で断念された「オンラインマルチプレイ」実装か。専門チーム結集で“リベンジ”が示唆される

CD PROJEKT REDは9月19日、『サイバーパンク2077』の続編などのスタッフ追加募集を告知した。募集されている役職ではオンライン要素が実装予定であることが示されて

CD PROJEKT REDは9月19日、『サイバーパンク2077』の続編として制作中のプロジェクト「Cyberpunk 2」などのスタッフ追加募集を告知した。募集されている役職ではオンライン要素が実装予定であることが示されており、注目を集めている。

『サイバーパンク2077』の続編は、「Project Orion」として始動し、現在は「Cyberpunk 2」というコードネームで開発中(関連記事)。開発はアメリカ・ボストンに新設されたCD PROJEKT RED North Americaが担当している。プリプロダクション段階にあり、7月31日時点ではチームに116名のスタッフが在籍しているという。

今回告知されたスタッフの追加募集では「Cyberpunk 2」、および『ウィッチャー』シリーズの派生作品「Project Sirius」(関連記事)に携わる複数のリーダー職が募られている。このなかでは、「Cyberpunk 2」のリードネットワークエンジニアも募集開始。本作のオンラインシステムの設計・実装を担当するチームを率いる役職だという。

このほか募集要項を見ると、リードネットワークエンジニアの率いるチームはマッチメイキングを含むマルチプレイシステムの開発と最適化などを担当。遅延なく高いパフォーマンスのオンライン体験を目指すことを求められるという。つまり「Cyberpunk 2」は、マッチメイキングシステムのあるオンライン対応ゲームとして計画されているわけだろう。

前作『サイバーパンク2077』でも当初はオンライン要素の実装が予定されており、発売後に実装される計画であると伝えられていた。一方で、発売当初には不具合やPS4/Xbox One版の最適化不足などの問題も発生。開発チームでは“ゲームのメイン要素を快適に遊んでもらうための改善”に高い優先度を置かれていたそうで(関連記事)、マルチプレイについては開発が停滞していたとみられる。

結果として前作ではマルチプレイの実装が断念されることになったが、新作「Cyberpunk 2」では再挑戦がおこなわれる模様だ。プリプロダクション段階からリーダーが募集されている点を見るに、専門のチームのもとで本腰を入れて開発されていくのだろう。いずれにせよいまだ「Cyberpunk 2」の内容はベールに包まれており、どのような作品となるのか、将来の正式発表にも期待したい。

ちなみに今回募集されているリードネットワークエンジニアの応募条件としては、ボストンでのオフィス勤務またはリモートとハイブリッドの勤務、あるいは米国またはカナダに在住でリモート勤務が可能なことなどが記載。7年間のゲーム業界でのプログラマー実務経験、および最低1年間のリーダー・マネージャー経験などが求められている。オフィス勤務の際には愛犬を同伴できるそうだ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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