発売中止ゲームの闇に迫るホラー『H9』の事件を追う“現実連動型コンテンツ”無料公開。作中の事件がWebを侵食中

トライシステムによるインディーゲームパブリッシャー「WorldMap」は、『H9』のARGコンテンツを無料公開した。

トライシステムによるインディーゲームパブリッシャー「WorldMap」は、『H9』のARGコンテンツを無料公開した。『H9』は、PC(Steam)向けに2025年10月リリース予定。ARGコンテンツは、同作のプロモーション施策としてインターネット上にて公開中となっている。

『H9』は、20世紀末に発売中止になったという脱衣ジャンケン美少女ゲームと事件の謎に迫る、フェイクドキュメンタリーホラーADVである。本作の世界では、20世紀末に『トキメキ脱衣ジャンケン』なる美少女ゲームが開発されていたようだ。発売中止となった同作は低俗かつ粗悪で、誰もが「クソゲー」と断じるような内容だったのだという。しかしそんな誰も知らない幻の美少女ゲームには、なぜか後年の技術で強固に封印されたデータが存在していた。

同作でプレイヤーは、美少女たちとの脱衣ジャンケンによってプロテクトを突破し、闇に葬られた真実へと迫っていく。ゲームプレイとしては、美少女たちとの野球拳に挑むゲームパートと、開発の闇を描くストーリーパートが存在。2つのパートは交互に進行し、少しずつ噛み合わなくなるのだという。同作では脱衣ジャンケンを遊ぶことで、開発の闇や28年前に起こったという事件を解き明かしていくのだろう。90年代の作品を思わせるビジュアルや、心理的恐怖を感じるストーリーも特徴とされている。

*『H9』の画像
*『H9』の画像

今回はそんな『H9』の世界をベースとしたARGコンテンツが無料公開された。ARGとは、代替現実ゲームなどと表現される、体験型のコンテンツだ。インターネットを含めて、現実の空間上でゲームが展開。プレイヤーは断片的に提示される情報などを頼りに、謎や事件を追っていく。

プレスリリースによると、今回のARGコンテンツは『H9』の背景設定をもとに展開される新規制作のスピンオフ作品とされている。プレイヤーはあるSNSアカウントの投稿から、WEB上に残された28年前に起こった事件の痕跡を辿っていく。本編リリースに向けたプロモーション施策であり、拡張体験の位置づけとしつつ、ARGとしても単体で遊べるようになっているようだ。『H9』はいわゆるモキュメンタリーホラー作品であり、架空の事件を実際の事件として扱う。今回の場合には、作中で起こったという架空の28年前の事件にまつわる情報が、ARGとして現実のインターネット上に展開されているわけだ。

プレスリリース内では、5月に公開されていた『H9』の公式PVが改めて紹介されている。同PV内には、一見ゲーム内容と関連のないおかしな画像が紛れ込んでいた。28年前に起こった事件を追うARGとも、何か関連があるのかもしれない。当時を意識したコンテンツや本格的な謎解きが待ち受けている。

本編『H9』は、PC(Steam)向けに2025年10月リリース予定。プロモーション施策として制作されたARGコンテンツは、WEB上にて無料公開中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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