壊れかけのロボットたちと“最期の対話”をするゲーム『BatteryNote』10月10日発売へ。高圧電流から親身な会話まで、ロボットの余生はプレイヤー次第

room6は9月10日、『BatteryNote』を10月10日に発売すると告知。本作はバッテリーの寿命があとわずかなロボットたちと過ごすノベルゲームだ。

room6は9月10日、『BatteryNote』を10月10日に発売すると告知した。対応プラットフォームはPC(Steam)。日本語に加えて、英語や中国語(簡体字/繁体字)にも対応するようだ。

『BatteryNote』は、バッテリーの寿命があとわずかなロボットたちと過ごす、SFアドベンチャーノベルゲームである。本作の舞台は、宇宙船の中。主人公は、コールドスリープから目覚めたばかりのメカニックくずれの人物だ。長い眠りから目覚めたばかりの主人公は、サポートAIの勧めるまま、以前の日課だったという行為を実施。ゴミ捨て場にあったという3体のロボットと対面し、彼らを充電して会話しようとする。

キャラクターとしては、かつてダイナーで働いていた生意気なロボット・ジェシカ、戦いに身を捧げた軍人ロボット・デバインドR7、人懐っこいオフィスの監視用ロボット・サーベリーが登場。彼らにはそれぞれの事情や秘密もあるようだ。バッテリーの寿命が限られた廃棄ロボットたちの、最後のひとときが描かれる。

長い眠りから目覚めた主人公は、まずは3体のロボットから呼び戻す個体を選択。限られた時間の中で、彼らと会話をしていく。親密に接したり、対話によって記憶を覗いたり、高圧電流を流したりなど、いくつかの行動が選択できるようだ。どう扱うかによってロボットたちの反応が変化。選択の結果はロボットの運命やエンディングにも影響するという。本作では会話や選択によって、寿命のわずかなロボットたちとの時間を過ごしていくわけだ。シナリオは何度もプレイ可能とされている。ストアページによると、1回あたりのプレイ時間は15分程度。レトロな携帯ゲーム機風のグラフィックも特徴だろう。

本作は、個人ゲーム開発者の72studio氏が手がけている。過去作としては、『Adventure of Keymen』『オカエシシマスク』などをリリースしてきた。同氏は人外好きを自称しており、本業の傍らで本気の趣味として、人外キャラクターしか登場しないゲームを制作しているそうだ。

本作『BatteryNote』においては、人外の中でもロボットたちとの交流が描かれるのだろう。Steamでは体験版も公開中となっている。なお同氏の作品としては、人外キャラクターたちに犯罪を自白させていく『DRINKRIME』も開発中となっている。

『BatteryNote』は、PC(Steam)向けに10月10日発売予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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