Nintendo Switchの“偽造ドック”販売業者がアメリカで起訴される。売上は7年間で約3億円

アメリカ・ニューヨーク州のロングアイランド在住の男性が、任天堂の偽造製品を販売したとして、ナッソー群地方裁判所にて起訴された。

アメリカ・ニューヨーク州のロングアイランド在住の男性が、任天堂の偽造製品を販売したとして、ナッソー群地方裁判所にて起訴された。

ナッソー郡地方検事局によれば、被告である34歳男性は2018年10月から2025年9月までの間に、複数のAmazonアカウントを通じて、任天堂製のゲーム周辺機器を偽造し販売していた疑いがもたれている。販売されていた偽造品は、Nintendo Switchのドックやそのアダプター、また『ポケモンGO』で利用可能なデバイス「Pokémon GO Plus」など計20万点以上。Amazonの販売記録によれば、計5つの出品者アカウントで販売総額は200万ドル(約3億円)を超えるという(現地当局発表)。

Amazonと任天堂は、任天堂製品の偽造品が販売されていることを突き止め、ナッソー郡地方検事局の捜査官に通報。任天堂が各出品者を通じて提供されていた製品を調査したところ、シリアル番号や製品コード、デザイン、日本語表記などについて、正規品とは異なる箇所を発見したという。

なお、利用されていたアカウントにはそれぞれ同一の銀行口座、電話番号、配送先などが登録されていたとされ、そうした情報から特定に至ったようだ。その後、Amazonは当該アカウントからの新たな商品販売を停止。現地時間9月2日に捜索令状が執行され、ナッソー郡地方検事局は同州アイランドパークの倉庫から約100箱の偽造品を押収した。同日に被告は捜査官により逮捕された。

被告は第一級商標偽造および第四級共謀の罪に問われており、一時的に釈放され現在は無罪を主張。現地時間9月18日に次の公判がおこなわれる予定で、有罪となれば最長15年の禁固に処される可能性がある。

Nintendo Switch関連の違法製品を巡っては、国内でも逮捕者が出ている状況。今年4月には、Nintendo Switchを不正に改造しインターネットで販売した疑いで、高知地裁から執行猶予付きの有罪判決が下されている(関連記事)。フリマアプリなどの普及によりこうした違法製品の販売が従来よりも容易になる中、任天堂は国内外で厳正な対応をとっている。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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