過酷惑星ローグライク『Risk of Rain Returns』に突如アプデ配信、なんと“最大32人マルチ”に対応。「不具合出るかも」だけど、とにかく大人数で遊べる

パブリッシャー/デベロッパーのGearbox Entertainmentは8月30日、『Risk of Rain Returns』のPC（Steam）版に向けてバージョン1.1.0となる大型アップデートを配信した。およそ1年半ぶりのアップデートとなる同バージョンでは、新たに最大32人での同時協力プレイに対応する「実験的」オプションが追加されている。

『Risk of Rain Returns』は、2013年に発売されたローグライクアクション『Risk of Rain』のリマスター作品だ。プレイヤーは惑星に不時着した貨物船のクルーとして、未開の地を探索。大量のモンスターやマシンと戦いつつ、テレポーターで次のステージへと移動することを目指していく。

オリジナル版にあたる『Risk of Rain』は時間が経過するほど敵が強化され、難易度が上昇していくシステムを採用。迅速にキャラクターを強化して、ステージを進めていく必要がある歯ごたえあるゲームプレイや、豊富な強化要素で並みいる敵を蹴散らす爽快感などが広く人気を呼んだ。

同作のリマスター版である本作『Risk of Rain Returns』ではグラフィックが高解像度化され、さらに多くの新コンテンツが追加。キャラクターやアイテム、スキルのロードアウトやトライアルモードなど、さまざまな新要素が実装された。

そんな『Risk of Rain Returns』は本稿執筆時点のSteamユーザーレビューにて、約2万4000件中89％が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。トライアルモードの難度の高さには賛否もあったが、人気を博した『Risk of Rain』が順当にパワーアップした作品として好評を得た。

今回『Risk of Rain Returns』に向けて、バージョン1.1.0となるアップデートが配信された。アップデートでは「実験的」機能として、なんと最大32人でのマルチプレイが可能となるオプションが追加された。これまでのマルチプレイの最大人数は4人だったため、かなりの拡充がおこなわれたかたちである。ただ実験的と銘打っている通り、4人を超える人数でのプレイは正式にサポートしているわけではないという。そのため不具合が出る可能性もあるそうだ。

また同アプデでは、マルチプレイ中のコミュニケーションをより強化するためとして、エモートシステムおよびオブジェクトにピンを指す機能が追加されている。さらにSteam Deck向けの最適化が施されたほか、新しいドローンの追加などちょっとしたサプライズも用意されているという。アップデートの詳細については公式パッチノート（英語）を参照されたい。なお同アップデートはSteam版のみの適用となり、Nintendo Switch版に向けて配信する予定は今のところないとのことである。

ちなみに『Risk of Rain』シリーズは、もともとHopoo Gamesが手がけていた作品だ。しかしGearboxに同シリーズのIPが売却され、Hopoo Gamesは開発を離脱。『Risk of Rain Returns』はHopoo Gamesが2024年1月にバージョン1.0.5を配信したのち、しばらくアップデートされていない状況だった。

そうしたなかで今回、おおよそ1年半ぶりに『Risk of Rain Returns』に向けてアップデートが配信された。本アップデートをどこが手がけたのか詳細は発表されていないが、同アップデートの内容はアメリカ・シアトルで開催されているゲームイベント「PAX West」のGearboxメインシアターショーで発表されたため、おそらくGearboxが手がけたものと思われる。

なお同イベントでは、『Risk of Rain 2』の拡張DLC「Alloyed Collective」のリリース日が、日本時間の9月6日に発表される予定だとあわせて告知された。『Risk of Rain』シリーズ全体の、今後の展開も注目されるところだ。

『Risk of Rain Returns』はPC（Steam）/Nintendo Switch向けに配信中だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。