Nintendo Switch 2版『サイバーパンク2077』、なんと売上の75%が「パッケージ版」。“すぐ遊べる64GBゲームカード”のこだわりが功を奏してか

CD PROJEKT Groupは8月29日、2025年前半の決算報告を実施。このなかでは『サイバーパンク2077 アルティメットエディション』Nintendo Switch 2版の売上のうちパッケージ版が優勢であったことについても言及されている。

CD PROJEKT Groupは8月29日、2025年前半の決算報告をおこなった。このなかでは『サイバーパンク2077 アルティメットエディション』Nintendo Switch 2版の売上のうちパッケージ版が優勢であったことについても言及されている。

『サイバーパンク2077』は、2020年12月10日に発売された一人称視点のオープンワールドアクションRPGだ。舞台となるのはサイバーウェアという技術による肉体改造が一般的になった近未来。欲望渦巻く都市ナイトシティにて、主人公Vが生存をかけた戦いを繰り広げる。

今年6月5日にはNintendo Switch 2(以下、Switch 2)発売と共に、『サイバーパンク2077』本編と拡張パック「仮初めの自由」をセットにした『サイバーパンク2077 アルティメットエディション』のSwitch 2版がリリース。今回のCD PROJEKT Groupの決算報告では、同作の売上についても言及された。

報告においては具体的な売上本数については明かせないとされたものの、同作はSwitch 2向けのサードパーティータイトルの中で最大級の売上を誇っていたとのこと。そして6月時点では売上の75.4%を「パッケージ版」が占めていたという。デジタル版でのゲーム販売が主流になるなかで、異色のパッケージ版人気といえる。

CD PROJEKT Groupはそうした売れ行きの背景として、『サイバーパンク2077 アルティメットエディション』のSwitch 2版を「プラグアンドプレイ(挿せばすぐ遊べる)」設計で打ち出した点に触れている。というのも同作のゲームデータは、64GBのゲームカートリッジに完全収録されている。購入後、プレイにおいては追加のゲームデータのダウンロードが必要ないわけだ。

なおSwitch 2のパッケージ版ソフトでは、新たに「キーカード」方式のゲームカードが登場。こちらはソフトを起動するための“キー(鍵)”のみが保存されており、ゲームソフト本編のデータをインターネットを通じてダウンロードすることでプレイできるようになる。本体保存メモリーまたは拡張ストレージの空き容量が別途必要となるほか、通常のパッケージ版ソフトと同様にプレイ中も本体に差し込まなければならない。

キーカードはメーカー側にとっては、容量が大きいほどより製造コストがかかるとされる従来のゲームカードよりも低コストでパッケージ版を展開できる選択肢といえる。一方で本体に挿せばすぐにプレイできたり、ゲームを手元に保存しておけたりといった、従来のパッケージ版にあったメリットは薄まっており、ユーザーの反応はさまざまだ。そうした状況もあってか、任天堂はユーザーにキーカードについての意見を訊くアンケートを実施していた(関連記事)。

対して『サイバーパンク2077 アルティメットエディション』のSwitch 2版では、あえてプラグアンドプレイにこだわったという。理由としては、Switchユーザーでは特にパッケージ版の需要が高いという見立てがあったとのこと。また過去のSwitch版『ウィッチャー3 ワイルドハント』においてもプラグアンドプレイ設計にユーザーから好評が寄せられていたことが、そうした戦略に繋がったそうだ(関連記事)。このたびの報告を見るに狙いどおりパッケージ版の売れ行きが優勢となったようで、今回の事例を受けて各社がパッケージ版においてどのような戦略をとっていくかも注目されるところだ。

なおSwitch 2では本体保存メモリーの容量が256GBと、Nintendo Switchよりも大幅増加している一方で、外部保存メモリーに用いることができるのはmicroSD Expressのみ。通常のmicroSDよりもやや高額、かつSwitch 2 発売前後には一時的に品薄となっていた(関連記事)。そうした状況と、プラグアンドプレイ設計が噛み合って、本作のパッケージ版の売れ行きを後押ししたのかもしれない。CD PROJEKT Groupは過去の傾向から見て『サイバーパンク2077 アルティメットエディション』のSwitch 2版でも、長期的にはデジタル版の販売割合が増加していくと考えているそうだ。

ちなみに任天堂の2025年3月期決算によると、2025会計年度通期のソフト売上高のうち53.5%がデジタル売上高であったとのこと。デジタル売上高とはパッケージ併売ダウンロードソフト、ダウンロード専用ソフト、追加コンテンツ、Nintendo Switch Online等の売上高の合算であり、裏を返せばNintendo Switch ではパッケージ版が売上の半数近くを占めていたといえる。Switch 2の発売を経て、2026会計年度では通期でどのような推移を見せるかにも注目したい。

サイバーパンク2077』はPC/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに販売中。本編と拡張パック「仮初めの自由」をセットにした『サイバーパンク2077 アルティメットエディション』はPC/PS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch 2で販売中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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